2026年3月2日
本日更新の日記は1月25日の観察から。
今季最強・最長寒波が襲来すると警戒が呼び掛けられた1月第4週。
予報にあった通り本県は北部地域を中心として記録的な大雪に見舞われ、私の住む秋田市でも除排雪が追いつかず日常生活に多大な影響を及ぼしました。
こうした状態から農地での観察は困難なものと考え、この週末は雪の影響が少ない海沿いでの探鳥を計画。
24日(土)は9年ぶりとなるアビをじっくりと観察することができ、これまでの空白期間を埋められたように思います。
土日が連休だったため25日(日)も計画通り海沿いを回りましたが、鳥相に大きな変化は見られませんでした。
結局のところ行き着いたのは、前日にアビを観察した漁港。
アビは抜けずにいるのかと岸壁へ進もうとしたところ、ここで目にしたのがハギマシコの群れ。
欲の無い時ほどこうした出会いに恵まれます。
しかし画像を見ての通り悪天候。
天候の回復を待っていると雪の降り方が強まり、とてもではありませんが観察できる状況にありませんでした。
考え方によっては北国らしい場面と思いシャッターを押してみたものの、老眼の影響もありピントに甘さが目立ちます。
吹雪が落ち着くと付近に飛来したため、採餌の様子を撮影しようと思いましたが…
カメラを向けた瞬間、群れが一斉に離散。
ファインダーから目を離すと視界に飛び込んできたのはハイタカの姿でした。
おそらくハイタカは遠く離れた場所からハギマシコを虎視眈々と狙っていたのでしょう。
警戒した群れは周辺から姿を消してしまい、観察対象を失った私は意気消沈。
ハギマシコは戻ってくる様子がなかったため岸壁へと車を進めたところ、突然ノネコが横切り急停車。
「ん?」
歩く姿に違和感を覚え、よく見てみると目の前を横切ったのはタヌキ。
餓えを凌ぐため漁港へやって来たのか、それともここに住み着いているのか。
タヌキは陸揚げされた漁船の下へ隠れると、逃げることもなく私を見つめていました。
肝心のアビはこの日も健在。
前日は見ることのできたなかった魚を咥える姿。
「今日こそ」と意気込み、腰を据えて観察しましたが、潜水から浮上までの間隔は前日と変わらず。
約20秒の間、水中ではどのような動きをしているのでしょう。
泳ぎに特化した足の使い方、潜水の深度など興味は尽きません。
何処に浮上するか見当もつかないため気を抜かず集中していると…
この日も岸壁近くへ浮上。
撮影前は勿論肉眼での確認となるため、この時に魚を咥えていなければ決定的瞬間を捉えることはできません。
この日も数え切れないほど浮上のタイミングを狙いましたが…
期待の場面は訪れず。
魚を捕れずにいるのか、それとも水中で飲み込んでいるのか。
潜水中の様子が分からないため、もしかすると無駄な努力をしていた可能性もあります。
観察時間が長くなるにつれ集中力を失い、ぼんやりアビを眺めているとハギマシコの群れが漁港へ戻ってきました。
再び電線に止った群れは次々に降下。
採餌を始めたハギマシコは背伸びをしたり、ひっくり返ったりと一心不乱といった様子。
こうした様子を間近に観察できたため、微かではありましたが『パキパキ』と採餌に伴う音も。
こちらは偶然撮ることができた飛び立ちの場面。
翼を広げたことにより美しい羽の特徴を見ることができます。
穏やかな気持ちで観察を楽しんでいたところ、緊迫の場面に急展開。
観察角度を変えようとハンドルを握った瞬間、ハイタカが急襲。
一瞬にして群れは離散しましたが、私の目に飛び込んできたのは逃げ遅れたハギマシコの姿。
「逃げろー!!!」
野生の世界に私情を挟むべきではないと分かっているものの、私はどうしても感情移入してしまいます。
逃げ惑うハギマシコは地面を転げて絶体絶命。
それを狙うハイタカも必死。
両者が地面を転げ「もう無理だ」と思った瞬間、ギリギリのところでハギマシコは逃げ去りました。
追いつかないと判断したのかハイタカはこの場を飛去。
ようやくこの時になってカメラを構えましたが、あまりにも突然の出来事に攻防の場面は撮影する余裕などありませんでした。
ハイタカが去った後も暫くは心中穏やかでいられず、呆然とする時間が長かったように思います。
我に返ったようにアビの観察へ戻りましたが、この日は時間の経過と共に陽射しが届くようになり、ほとんどの場面が逆光の悪条件。
それでも尚、観察を続けてみたものの決定的瞬間は訪れず前日と同じ結果に。
こうして二日間に渡ってアビを観察しましたが、内容としては決して満足できるものではありません。
そのため機会があれば再度観察したいと考えていますが、アビ類との出会いは多くないだけに次の機会はいつ訪れるのでしょうか…
本日の観察日記はここまで。