2026年3月23日
本日更新の日記は2月28日の観察から。
2月末日となったこの休日は午後から予定が入っていたため、午前限定の観察を計画しました。
自宅近くで見られていたガン・カモ類も姿を消し、冬鳥を観察できるのもあと僅か。
こうした思いから頭に浮かんだのは2011年から観察を続けるオオワシ。
例年の渡去時期は3月上旬~中旬頃ですが、いつ秋田を離れてもおかしくありません。
そこで旅立ちを前に一目でも会っておきたいと、現地へ到着したのは8時頃。
いつもの止まり木にオオワシの姿がありました。
小雨の降る生憎のお天気でしたが、この日ばかりは珍しく三脚をスタンバイ。
始めに見せたのは羽繕いの姿。
肩から胸へと丁寧に羽繕いをしたため、次に期待するのは伸びの姿。
しかしこの時は伸びをすることなく、頭を掻くと片足を隠してしまいました。
こうなるといつ動くのか見当もつきません。
いつ動きを見せるか分からないオオワシを眺めていると、片足を前に突き出すような姿勢に。
時々見せる姿勢ですが、何の意味を持つのでしょうか。
ストレッチ要素があるのか単なる癖なのか分かりませんが、この姿勢を見せる時は必ず左足を突き出します。
そのため利き足が右足になるのではと思いますが、あくまでも私の見解。
これといった動きのない時間が続いていたところ、何かを探るかのような視線。
この時、両足を揃えたため飛び立ちを思わせましたが、再び片足を隠してしまいました。
観察を始めて1時間が経過した頃。
大きく口を開くと吐き戻しの動作。
口を開けたまま首を上下に動かし、10秒ほど経つと吐き出したのは白い物体。
こちらは拡大画像。
物体の大きさは人間の親指ほど。
何を吐き出したのか知りたいところでしたが、今回は回収に至らず。
暫くして見せたのは脱糞から伸びの姿。
いよいよ飛び立つかと思いましたが、またしても休息の姿勢に。
9時半を過ぎた頃に雨足が強まったため、車内からの観察に切り替え場所を移動しました。
遠く離れた場所から動向を探り、飛び立ちに備えます。
この日のタイムリミットは11時。
果たして制限時間内に飛んでくれるのか。
10時を過ぎると風が強まり、雲の隙間から陽射しが届くようになりました。
晴れ間が出ているうちに飛んでくれたらと都合の良いことを考えていましたが、世の中そんなに甘くはありません。
タイムリミットが迫り「最後に飛ぶ姿を見たかったな」と帰り支度を整えていると…
10時52分、飛び立ちを確認。
土壇場での急展開は、まるでドラマ。
出来過ぎたシナリオに驚きを隠せずにいました。
飛翔する方向は狙いを外れたものの、方向転換したオオワシはこちら側へ。
何年も観察を続けていると昔のような興奮は無くなっていましたが、この時ばかりは初めてオオワシを見た時に似ていたように思います。
強風をものともせず力強く飛ぶ姿は老いを感じさせず、二度三度と私の前を往復してくれました。
狩りのために飛び立ったことは明白でしたが、強風の影響によって水面が波立っていたせいか、この時は獲物が見つからなかった様子。
狩場を離れたオオワシは止まり木へ戻ることはなく、徐々に高度を上げると何度も旋回。
まるで今季の見納めを悟っているかのような振舞いに、思わず感動。
10時58分、いつもの止まり木へ戻ったことを確認して今季最後の観察は予定時刻に終了としました。
今頃オオワシは何処に居るのでしょうか。
故郷はどんな景色なのか、どのような環境で暮らしているのか興味は尽きません。
また来季、元気な姿を見せてくれることを心の底から願っています。
本日の観察日記はここまで。