2026年6月15日
本日更新の日記は5月9日の観察から。
前夜から荒天に見舞われたこの休日。
行楽には生憎のお天気もバードウォッチャーにとっては絶好の観察日和。
渡りの時期だからこそ、こうした天候の時ほど思わぬ出会いに恵まれます。
過去の観察例からもアカエリヒレアシシギが期待できたため手始めに海岸を覗いてみましたが…
これといって目ぼしい鳥は見当たらず。
私の目論見は見事に外れ、目にしたのは大荒れの日本海でした。
肉眼では時化ているようにしか見えない海も双眼鏡を覗くと別世界。
沖合いにはおびただしい数の海鳥が乱舞しており、荒天だからこそ見られた光景です。
これまでにも同じような光景を何度か目にしてきましたが、陸地近くまで寄ってくることは非常に稀。
この光景を画像に残すことはできないかと、ひたすら連写した結果…
証拠写真の域は出ないものの、海鳥と分かる撮影に成功しました。
翼下面の特徴からほとんどの個体はオオミズナギドリと判断してよいでしょう。
更に双眼鏡を覗いているとアカエリヒレアシシギと思われる群れが海上を通過。
こちらは意識していなければ見落としていたかもしれません。
但し、陸地へ寄ってくるような気配はなく沖合いを通過する姿を見ただけに留まりました。
この日の天候は回復が予想されたため、幾分でも条件良く観察できればと思っていたのですが…
急激に天候が悪化。
双眼鏡越しにも海鳥が見えなくなり、こうなってはどうすることもできません。
そのため天候の回復を待つ間、一旦海岸を離れて定番の探鳥地へ。
ここで目にしたのは強風に煽られながらも懸命に採餌するヒメコウテンシ。
このヒメコウテンシも荒天がもたらした出会いといったところでしょうか。
時には風に吹き飛ばされそうな場面もありましたが、茂みへ避難する様子は見られず採餌が優先でした。
私の存在もお構いなしであったため、余程お腹を空かせていたのかもしれません。
観察を始めて10分ほど経過した頃、雲の隙間から陽射しが届くお天気に。
依然として風は強かったものの、降雨の心配がなくなったため徒歩での探鳥に切り替えるとキビタキを確認。
目の前が海という場所柄、こちらの個体は渡りの途中と判断できます。
付近ではコサメビタキも見られ、私にとって両種共に今季初認となりました。
開けた場所へ進むと風の影響が強く双眼鏡を覗くことさえできず。
そのため岩場の陰に身を隠して沖合いを眺めてみると…
肉眼でも分かる位置に海鳥の姿が。
こちらはオオミズナギドリ。
勿論、拡大画像ではあるものの陸地からこれほど鮮明に撮影できたのは初めての経験です。
翼下面が黒褐色または灰褐色に見える個体も多く、そちらはハシボソミズナギドリでしょう。
外見が非常に似ているアカアシミズナギドリも混ざっていたかもしれませんが、流石に陸地からは同定することができません。
多くのミズナギドリを観察していると、時折アビ類が飛ぶ場面も。
不鮮明な画像ですが、こちらはオオハム若しくはシロエリオオハムと思われる個体。
未だ冬羽のアビも見られました。
こうした状況のなか、私が期待したのはアホウドリ。
5月の連休中に記録があったため私も陸地からの観察を期待しましたが、幾ら粘ってもアホウドリらしき姿は見当たらず。
そこで一旦こちらの場所を離れ、海側へ突き出た地点に場所を移そうと思ったところ…
単独で採餌していたヒメコウテンシのそばにコホオアカが。
コホオアカもまた強風の影響から陸地へと避難してきたのでしょうか。
姿勢を低くして採餌するコホオアカはまるでネズミ。
ちょこまかと動き回りカメラが追いつきません。
動きの速いコホオアカに翻弄されていると、いつの間にかヒメコウテンシが近くへ寄っており、目の前で観察を楽しむことができました。
この様子は動画でも。
こうした状況のなか、いつの間にかコホオアカが車の直ぐ横に。
私の車の陰に居ると風を凌ぎ易かったのか、真横に留まる時間が続きました。
普段であれば腰を据えて観察するところですが、私が気になったのは海鳥。
ヒメコウテンシとコホオアカの観察はほどほどに、海側へ場所を移動すると…
岩礁帯の直ぐそばを飛ぶオオミズナギドリを目撃。
手前に写るのは陸地から地続きの岩礁。
いかに陸地へ近寄ってきたのかが分かります。
こちらの個体は岩礁帯を往復するように飛んでいましたが、左翼に漁網と思われる物体が絡まっていました。
際立っておかしな挙動は見られなかったものの、少なからず影響があるはずです。
自然に外れることを願いつつ観察を続けましたが、時間の経過と共に風が穏やかになると海鳥も徐々に遠くへ…
この休日を振り返ってみると荒天ならではの出会いが多く、まさに思わぬ出会いに恵まれた一日でした。
今後こうした機会にいつ巡り会えるか想像もつきませんが、少ないチャンスを取りこぼさないよう注意深くフィールドを回りたいと思います。
本日の観察日記はここまで。