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2026年 野鳥観察の旅 in 石垣島 (6月) ②

 

 

前回のあらすじ。

 

台風7号の接近により、一時は旅行の中止も覚悟した今回の旅。

幸運にも無事に渡島することができ、初日から数多くの出会いに恵まれました。

 

 

しかし、順調だった旅は二日目の正午頃に一変。 

土砂降りの雨は衰えることを知らず、午後からの探鳥に大きな影響が…

 

 

2026年6月27日

 

 

昼食を終えて車を走らせていると、目にしたのはシロハラクイナの看板。

見覚えのある絵柄は、島の友人がSNSで発信していたアイス屋さんでした。

 

食後のデザートに丁度良いと考え、店の中へ駆け込むと『この天気の悪いなか、ご来店ありがとうございます』と笑顔で迎えてくれた店のご主人。

些細なことですが、こうした言葉があるだけでも非常に気持ちが良いものです。

 

見るからに手作り感が漂うこちらのアイスキャンディー。

 

 

私はマンゴー味を選びましたが、まるで果実そのものを食べているかのような濃厚な味わいでした。

 

 

アイスキャンディーを食べてからは、バンナ公園へ行ってみたものの…

 

悪天候の影響により木々が生い茂った場所は夜のように真っ暗。

唯一観察できたのは東屋を占領するインドクジャクくらいだったでしょうか。

 

こうした状況から観察できそうだったのは開けた環境に限られてしまいました。

そこで島の友人より情報を頂いていた、サトウキビ畑で繁殖するというツバメチドリを観察してみることに。

 

 

間もなく現地へ着くという頃、悪天候のなか農地を飛び交うクロハラアジサシを目撃。

 

 

この時に見られたクロハラアジサシは計6羽。

風上側へ位置取りをすることにより、雨の影響を受けずに観察できました。

 

肝心のツバメチドリは雨の影響が大。

 

 

風下側から見る以外に方法がなく、ほぼ窓越しの観察となってしまいましたが、抱卵するツバメチドリを観察できたのは友人にとっても貴重な経験になったと思います。

 

ツバメチドリの観察後はツルクイナやオニカッコウを探して回りましたが、私の力不足により掠りもせず…

 

 

成果が出ない時間が続くほど、案内役としての重圧は増す一方。

 

そこで友人にリクエストを問うと『もう一度リュウキュウコノハズクが見たい』との回答が。

私は十分満足してもらえたものと思っていましたが、友人はもう一度見たかったようです。

 

進路を変えて前日見つけた場所へ向かっていると…

 

道路を横断するズグロミゾゴイに遭遇。

 

 

こちらも友人に見せたいと思っていただけに、運の良い展開でした。

 

リクエストにあったリュウキュウコノハズクは前日と同じ場所で確認。

 

 

更にリュウキュウアカショウビンも見られ、こちらもまた前日に観察できた個体と見て間違いないでしょう。

 

リュウキュウコノハズクの観察を楽しんだ後は林道を回ってみましたが、バンナ公園を回った時と同様に真っ暗で何も見えず…

 

 

やはり悪天候には勝てません。

気持ちをリフレッシュしようと立ち寄ったのは、濃厚なパイナップルジュースを提供する街外れにあるお店。

 

しかしここで目にしたのは、CLOSEDのチェーンを張ろうとしているスタッフの姿。

運悪く閉店時刻の来店だったと知り肩を落としましたが『まだレジを閉めてないので大丈夫ですよ』と優しく声を掛けてくださいました。

 

ギリギリのタイミングで購入できたこちらのパイナップルジュース。

 

 

氷の代わりに冷凍したパイナップルが入っており、一般的なジュースとは比べものになりません。

 

これを知らずに飲んだ友人は…

 

一口飲んだ瞬間、目を丸くして驚きの表情。

想像以上のリアクションに、私は笑いを堪えることができませんでした。

 

この日の午後は悪天候に翻弄される時間が長かったものの、締め括りに見ることができたのは電線止まりのリュウキュウアカショウビン。

 

 

これこそ石垣島らしさを表す姿。

 

あくまでも私個人の考えですが、どんなに見栄えの良い写真よりも、市街地で見られるこの姿こそ地域性を表す至高の写真だと思います。

 

二日目の探鳥を終えて、この日の夕食は友人のリクエストにあったステーキハウスへ。

 

 

観察も然ることながら、食を楽しむことも旅の醍醐味ですが、熱いうちに食べてこそのステーキとあって瞬く間に完食。

 

このまま宿へ戻るのは忍びないと、二夜連続で行きつけの居酒屋へ足を運びましたが、この日は店のママより大サービスが。

 

 

『お肉ばかり食べてないで』と空芯菜の炒め物とパパイヤをご馳走になってしまいました。

 

このように島の方々から沢山の心遣いを頂いた一日。

友人の笑顔を見るたび、この旅を計画して本当に良かったと思える夜でした。

 

 

2026年6月28日

 

 

予報通り土砂降りの朝を迎えた日程三日目。

 

いよいよこの旅も最終日でしたが、雨脚が強過ぎて観察は楽しめそうにもありませんでした。

 

一つの案として考えたのは観光。

観光をするにも生憎の天候とは言え、友人にとって初めての石垣島だからこそ、林道と農地しか行かなかったとなれば土産話にもなりません。

 

そこで向かったのは離島ターミナル。

こちらで待ち構えるのは具志堅用高の像。

 

 

思いつきで立ち寄ったため、友人はさぞかし驚いたことでしょう。

 

観光客定番のポーズで記念撮影した後はやいま村を目指しつつ農地を巡回。

 

この日もリュウキュウヨシゴイやムラサキサギを見かけましたが、窓を開けられたのはほんの一瞬。

 

 

土砂降りの影響から、この日の石垣島は8時を過ぎても真っ暗。

行き交う車のほとんどがライトを点けるほどでした。

 

普段は観光客で賑わうやいま村も、この日ばかりは閑散とした様子。

 

 

大抵の土産物は空港で揃いますが、やいま村では鳥をモチーフにしたグッズを沢山取り揃えているため、バードウォッチャーには垂涎もの。

 

次に向かったのは川平湾。

 

 

こちらは石垣島観光において定番中の定番ですが、流石の川平湾も人っ子一人見当たりません。

 

本当であれば沖縄らしい景色を見せたかったのですが…

 

海を眺めていると計5羽のベニアジサシとエリグロアジサシが採餌しており、近寄って来ることを期待しましたが、残念ながら期待通りにはいきませんでした。

 

この後は島を一周するルートを辿り、市街地近くまで戻ってくると、のんびりとした様子のズグロミゾゴイを発見。

 

 

この時まで複数の個体を目にしていましたが、こちらの個体が一番美しかったように思います。

 

市街地へ戻った頃、丁度お昼時だったこともあり、昼食は前日と八重山そばの食べ比べ。

 

 

前日のお店は少々濃いめでこってりという秋田県民には好みの味付けでしたが、この日のお店は一般的な沖縄そばに近い味付け。

 

食した結果、友人の軍配は前日のお店に上がったようです。

 

食後のデザートは雪塩ソフト。

 

 

オジサン二人でソフトクリームの写真を撮る姿は何ともシュール。

旗から見るとさぞかし滑稽だったことでしょう。

 

食事を終えてからは少しだけユーグレナモールを歩きましたが、友人はこの半日だけで観光気分を満喫できたようでした。

 

残された時間はほんの僅か。

この時間を有意義に過ごそうと、情報にあったコアジサシのコロニーを覗いてみたものの…

 

 

雨の影響は拭い切れず。

 

そのため雨でも観察ができそうなクロハラアジサシとツバメチドリを見てもらい、この旅を締め括ることに。

 

現地へ着くと奇跡的にも雨脚が弱まり、観察には問題ないコンディション。

ようやく観察らしい観察を楽しんでもらうことができました。

 

 

いよいよ空港へ戻らなければならない時間となり、身支度を整えていると目にしたのは2羽のカタグロトビ。

 

飛び方から狩りをしていることが伺え、最後にこの場面を見せたいと思いましたが…

 

相手は飛ぶことができる生き物。

地形の影響もあって上手く近寄ることができず、理想の形では見せられないという結果に。

 

 

最後に悔いの残る結果となりましたが、その思いは間もなく一転。

レンタカーの返却間際、目にしたのはインドハッカの親子。

 

 

最後の最後に見せることができた、地元では見られない親子の姿。

餌をねだる幼鳥の姿に友人の顔も綻んでいるようでした。

 

レンタカーを返却したのは予定時刻の1分前。

こうしてギリギリまで観察を楽しんだ石垣島の旅。

 

 

空港に着いてから今回の旅を振り返ってみましたが、意外だったのは友人の評価。

一番に挙げるのはリュウキュウコノハズクだと思い込んでいましたが、最も印象強かったのは海岸で観察したベニアジサシとエリグロアジサシだったとか。

 

思い出に浸るようモニターに映る写真を眺める友人。

 

そんな友人から聞かれたのは『次に石垣島へ来るのはいつ?』との質問。

この質問こそ、友人が石垣島を心から気に入ってくれた証だったのでしょう。

 

 

一時は中止も覚悟した今回の旅。

 

天候に恵まれない時間もありましたが、それでも「本当に来ることができて良かった」と心の底から思える三日間になりました。

 

 

2026年 野鳥観察の旅 in 石垣島 (6月) はここまで。