2026年6月26日
本日更新の日記は観察旅行記。
今回の目的地は石垣島。
これまでに数え切れないほど足を運んできた石垣島ですが、そんな私の話を聞き、いつか石垣島へ行ってみたいと話していたのが地元の友人でした。
具体的に『連れて行って欲しい』と言われたのは一年ほど前だったでしょうか。
そんな友人の一言をきっかけに、石垣島の旅を計画しましたが…
いよいよ旅行が差し迫った6月20日。
最悪のタイミングで台風7号が発生。
私たちが石垣島入りを予定していたのは26日14時40分。
下の進路図の通り、26日15時に石垣島を直撃のコース。
※赤線で囲った所が石垣島。
刻々と変わる予報に一喜一憂したものの、遂に旅行を断念せざるを得ない状況へ追い込まれていきました。
この旅行を心待ちにしていた友人はどんなに落ち込んだことか。
搭乗を予定していたANAからも台風に伴う特別対応の通知が届き、いよいよキャンセルの手続きをしなければと思っていたところ…
出発前日、台風の進路に変化の兆しが。
悪天候は免れそうにありませんでしたが、石垣島へ行きたいという友人の強い希望もあり、一か八かで羽田空港へ向かうことに。
果たして石垣島へ辿り着くことはできるのか…
ダブル台風の影響から梅雨前線の活動が活発となった出発当日。
中継地の羽田空港も低い雲に覆われ、横殴りの雨が降っていました。
定刻より一時間遅れで羽田を離陸すると、激しく揺れる機体。
機内には泣き出す子供の声が響き、大人ですら恐怖に感じた方も多かったことでしょう。
積乱雲を避けるように通常と異なるルートを進み、奄美大島を過ぎた頃。
眼下に見えたのは、渦巻く台風7号の雲。
無事に辿り着くことだけを願っていましたが…
その後は大きな揺れもなく、すんなりと着陸。
私たちの心配は何だったのか。
更に意外だったのは現地の天候。
予報では雨の止み間がなかったものの、雨が降った形跡もなければ風も穏やかで拍子抜け。
奇跡とも思える天候は、毎日のように仏様へ手を合わせていたという友人の願いが届いたのかもしれません。
飛行機が遅延したこともあり時間に余裕はありませんでしたが、先ずは友人のリクエストで一番に挙がっていたリュウキュウコノハズクの観察へ。
その道中、目にしたのは牛小屋脇で採餌をするクロハラアジサシ。
通称沼アジサシと言われる通り、秋田では湖沼で見ることがほとんどですが、こうした環境で見られたことに友人は驚きを隠せない様子でした。
石垣島へ着いて早々、地域性の違いを感じられたところで、待ちに待ったリュウキュウコノハズクの観察です。
例年同じ場所で繁殖する個体を覗きに行くと…
「見当たらない」
おそらく私の顔は引き攣っていたはず。
野鳥観察によくある話ですが、いつもいるはずの鳥が期待値の高い時ほど見当たらないという、そのケースに当てはまってしまいました。
幾ら探しても見当たらず、残念な表情を浮かべる友人。
苦しい決断でしたが、このままでは時間を無駄に消費してしまうと考え、リュウキュウコノハズクは翌日再チャレンジしてみることに。
すっかり予定が狂ってしまい、何を見せてあげようかと車を走らせていたところ…
「リュウキュウコノハズクが居たような」
視界の片隅に入った物体が気になり車を後退して確認すると、私の見間違いではなかったことが判明。
別個体を見つけることができて喜ぶ私と対照的に、慌てる友人。
地元においてコノハズクの観察も未経験だった友人には難しかったかもしれません。
居場所の説明をしてもなかなか見つけられず顔をしかめていましたが、間もなく見つけることができ満面の笑みを浮かべていました。
ここで棚から牡丹餅。
リュウキュウコノハズクの観察をしていると、目の前にリュウキュウアカショウビンが飛来。
この後にも別個体との出会いに恵まれ、短い時間ながらも石垣島ならではの探鳥を満喫できました。
初日の探鳥を終えてからは行きつけの居酒屋へ。
先ずはオリオンビールで初めての石垣島に乾杯をして、沖縄料理に舌鼓。
海ブドウにゴーヤチャンプルー。
ジーマーミ豆腐にラフテーと、友人にとって初めて食べる料理も多かったようですが『どれも美味しい』と驚きの表情。
この旅を振り返るにはまだ早かったものの、石垣島へ来ることができて本当に良かったと思える夜になりました。
2026年6月27日
終日雨予報に反して曇天の朝を迎えた日程二日目。
良い意味で予報は外れましたが、いつ降り出してもおかしくありません。
そのためこの日は急ぎ足で各探鳥地を回ってみることに。
手始めに観察したのは白色型のクロサギ。
石垣島で見られる鳥は、ほとんどの種が秋田で見られないと云っても過言ではないため、手当たり次第に観察してもらおうと考えました。
クロサギの観察後、農地へ移動すると飛翔するリュウキュウヨシゴイを目撃。
降りた地点にそっと近寄ってみると…
目の前で見ることに成功。
この他に農地ではイシガキヒヨドリ・リュウキュウキジバト・リュウキュウツバメ・セッカ・ヤエヤマシロガシラ・シロハラクイナ・ムラサキサギ・カタグロトビを観察。
目新しい出会いの連続に友人はさぞかし驚いたことでしょう。
※撮影に関しては友人優先で車の位置取りを行ったため、私の写真はありません。
農地での探鳥を終えた後はリュウキュウアカショウビンをお目当てに林道へ向かいましたが、その道中に見られたのはチュウダイズアカアオバト。
この日はこれまでにないほど遭遇率が高く、総数にして30羽ほど見られたでしょうか。
間もなく林道へ入ると期待通りの出会いに恵まれましたが、これは序の口。
地元との違いを感じてもらうためには沢山の個体を見せてあげなければいけません。
思惑通り、次々に見つかるリュウキュウアカショウビンの観察を楽しんでいると…
林道の真正面に見えた大きな黒い影。
「カンムリワシだ」
遭遇率が低くなるこの時期、この様な形で見られたことは本当に運が良かったと思います。
時期的にカンムリワシは期待できないと伝えていただけに、友人よりも私の方が喜んでいたかもしれません。
カンムリワシとの遭遇後もリュウキュウアカショウビンの観察を楽しみ、林道を抜けてからは一路海岸へ。
海岸で見せたかったのは地元では記録のないアジサシ類。
岩礁帯で繁殖するアジサシ類の様子を覗いてみると、ベニアジサシとエリグロアジサシが飛び交っていました。
勿論、友人にとっては初めて見るベニアジサシとエリグロアジサシ。
そのため各々が近くへ飛来するタイミング狙い、腰を据えて観察してもらうことに。
アジサシ類の観察中、2羽のクロサギが飛来する場面があり、餌を受け渡す場面が見られました。
こちらは画像を拡大したものになりますが、受け渡すと言うより強奪したという印象。
この2羽の関係性は如何に…
丁度観察を終えようとした頃、島在住の先輩よりリュウキュウツミが見られているとの連絡が。
またとない機会とあって、ご厚意に甘え観察をご一緒させて頂くことに。
先輩の話によると4年間観察を続ける個体とのことでしたが、こうして見られるのは地元の強み。
私の力では見つけることができません。
貴重な観察を楽しませてもらって間もなく、ポツリポツリ降り出した雨。
この雨は堰を切ったように土砂降りとなり、車の窓を開けられないほどの勢い。
残念に思いましたが、よくここまで天気が持ってくれたと思います。
丁度お昼時だったこともあり、観察に区切りをつけて食事を取ることに。
昼食に選んだのは八重山そば。
友人にとっては八重山そばも初めて。
どんな反応をするのか私も興味津々でしたが、想像以上の笑顔が見られました。
ここまで順調に進んだ今回の旅。
土砂降りの雨は止む気配がなく、今後どうしたらよいものか…
頭を抱えながら探鳥を再開しましたが、午後からの様子は後日更新の日記へ続きます。