2025年7月14日
本日更新の日記は6月1日の観察から。
渡りのシーズンが終わり夏鳥として渡来した鳥たちが繁殖行動に移った6月上旬。
この日はヨシゴイを観察したいと考え繁殖地を見て回りましたが、一つとして良い場面に巡り会うとこができず。
私が例年観察している二個所の繁殖地は大規模な氾濫により繁殖が失敗して以降、渡来数が著しく減ってしまい過去のような観察はできなくなりました。
観察が難しくなったヨシゴイの代替案として思い浮かんたのはアカショウビン。
アカショウビンであればじっくり観察できるものと考え山の奥深くへ足を運ぶと…
水辺に見えたのは三張のブラインド。
早朝から撮影していたという先輩方がカメラを構えており、私も御相伴させて頂くことに相成りました。
早速機材の準備を始めると『キョロロロ…』という鳴き声と共にアカショウビンが飛来。
着いて早々ラッキーな展開でしたが、私の準備が間に合わず。
そのため先輩が張るブラインドの陰に身を隠し先ずはこの場をやり過ごすことに。
ブラインドの陰からカメラを構えたものの、いかんせん手持ち撮影のスローシャッター。
不安定な体勢であったこともあり動きのある場面は全ての画像がブレブレ。
そのため水浴びの場面は撮影を諦め、定位置へ戻ったタイミングを狙い撮影しました。
羽繕いの姿を見て湧き出た疑問。
昨年こちらで観察した際、紫色に見える羽衣と濁って聞こえる鳴き声からリュウキュウアカショウビンとの交雑個体を疑いましたが、この時見られた個体は昨年と印象が異なり別個体ではないかと考えました。
この疑問を先輩方に投げかけたところ『行動を見る限り同じ個体だと思う』との回答。
渡来から繁殖まで継続的に観察する先輩が仰るからには間違いないでしょう。
私の観察は断片的なものであり、あくまでも見た目からの判断です。
更に『光の加減ではないか』という回答もあり数時間後には疑問が解消。
羽繕いを終えたアカショウビンが林の奥へ移動すると『今のうちに準備したら?』との助言。
先輩が言うように一刻も早く準備を整えたいところでしたが、私の位置からは林の奥で休憩するアカショウビンが見え隠れしており今はまだそのタイミングでありません。
暫く様子を伺うとアカショウビンは再び表立った場所へ移動。
枝被りではあったものの動きがない分、私にとってはシャッターチャンス。
間もなく居場所を変えたアカショウビンはモデルのような立ち振る舞いを見せてくれました。
これはチャンスと怒涛の連写をしましたが、私の機材は秒間6コマの骨董品。
押し続けたところで大した枚数にはなりません。
こちらは大あくびの瞬間。
姿勢を反転したアカショウビンは身体を上下に動かし水辺に飛び込むような姿勢。
決定的瞬間に備えて脇を締めると…
水面へ飛び込んだアカショウビンはカエルを捕獲。
同時に聞こえてきたのは『よっしゃ』と呟く先輩の独り言。
おそらく決定的瞬間の撮影に成功したのでしょう。
私が撮影した写真は…
下手さ加減にも程がある。
飛び出しの瞬間と同時にピントリングを回しましたが全く以て動きに合っておらず。
とは言え失敗した画像に私らしさが表れているとするなら読み手の期待に応えたというもの。
間もなくすると近場からアカショウビンの鳴き声が。
先輩によるとカエルを捕獲したのは雄だと言います。
おそらく雌を呼び込んでいたのでしょう。
この声に反応したのか離れた場所から聞こえてきたのは別個体の鳴き声。
俄に期待が高まったものの雌はこちらへ飛来せず。
一刻も早く給餌したかったのでしょうか。
茂みから飛び出した雄は樹上へと移りカエルを咥えたまま鳴き声を発しました。
しかし雌が飛来することはなく獲物を咥えたままの雄は森の奥深くへ…
先輩によると次の飛来はお昼頃になるそうです。
次の飛来に備えて準備したのは手作りのブラインド。
吹けば飛ぶような藁のお家に設置したのは今にも折れそうな三脚。
機材に無頓着な私が選んだ安物とあってレンズの載せると軽々と耐荷重をオーバー。
基本的に手持ち撮影の私は使用する場面などほとんど無いだろうと何も考えずに購入していました。
比べて先輩方が使用するブラインドはしっかりとした造り。
例えていうならレンガのお家といったところでしょうか。
加えて舶来物の三脚は剛健そのもの。
一流の機材を羨ましく思いましたが、見た目は兎も角として大事なのは観察対象を警戒させないこと。
継続的に観察する為にはブラインドの使用を含め様々な配慮が必要です。
藁のお家へ入り暫くすると鳴き声と共にアカショウビンが飛来しました。
しかしこの時は表立った場所へ姿を現さず…
見慣れぬ藁のお家を警戒していたのでしょうか。
冗談を抜きにしてそう思いましたが、その後アカショウビンは林縁に居たカエルを捕獲して姿を消してしまいました。
暫く待ち惚けの時間が続き集中力が切れはじめた頃『キョロロロ…』の鳴き声と共にアカショウビンが飛来。
この個体は高確率で飛来をお知らせしてくれるため、ブラインドの中で居眠りをするバードウォッチャーにとっては優しくも思える個体です。
いよいよといった時、ハプニングが発生。
藁のお家を気に入ったのか侵入したスズメバチが外へ出ていってくれず…
知らないふりをして観察・撮影を続けましたが、刺された場合を想像すると面倒なことしかありません。
止むを得ず藁のお家を出るとアカショウビンは水浴びを始め、この時に撮影した画像も酷いものでした。
結局のところピント合わせができたのは枝に止まる場面のみ。
唯一動きのある場面で及第点をつけることができたのは水辺を離れる姿。
警戒させた訳ではないと言え、逃げを想像させる写真になってしまったことは残念の一言。
この時の飛去を区切りに観察を終えましたが、約一年ぶりとなるアカショウビンの観察は非常に楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
当初の計画ではヨシゴイを観察するはずだったこの休日。
代替案としてアカショウビンを観察しましたが、翌週もまた思うようにはいきませんでした。
詳しくは次週更新の日記にて…