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2025年7月7日

 

 

 

本日更新の日記は5月18日の観察から。

 

近年調べを続けているノジコの渡来・繁殖状況。

今季は5月4日に一回目の調査を実施しましたが、昨年までとは様子が異なり首を傾げる結果となりました。

 

調査を進めるにあたり頼りにしているのは地鳴きや囀り。

ノジコが好む生息環境に耳を傾けては気配を探り例年と同じ手法で調査を進めたものの、囀りを聞かせたのは1羽のみ。

 

調査対象としている地域を巡回し確認できたノジコはたったの3羽。

 

 

この日は雨が強く降っていたこともあり雨の影響を受けたものと思いましたが、昨年までの調査を振り返ると雨天でも囀る個体が多かっただけに合点がいきません。

 

多方から今季はノジコの渡来が遅いという話も聞こえ渡来の遅れを考えましたが、いくら何でもという思いも…

 

 

改めて調査を実施したのは5月18日。

この日の天候は朝から曇天。

雨の影響によって声がかき消されてしまう心配もなく、5月4日と同様のルートで繁殖地を巡回してみると微かに聞こえてきたのはホオジロ類の地鳴き。

 

距離が離れており正直なところノジコなのかホオジロなのか、将又ホオアカなのか聞き分けることができず。

 

地鳴きを頼りに双眼鏡を覗くと藪のなかを動き回るノジコを発見。

 

 

上に掲載した画像は撮って出しの写真になりますが、自分でも何を写したものか分かりません。

 

調査序盤に確認できた個体はこうした状況がほとんど。

画像を拡大してやっと分かるといった程度です。

 

 

今季は囀る個体が少なく、場合によっては地鳴きすら確認できないことも。

 

そのため繁殖実績のある場所を探ってみると声を出さずに動いていることが判明しました。

 

 

上に掲載した画像は辛うじてノジコを写したものであることが分かるでしょうか。

 

新緑の季節に見るノジコは非常に分かり難く闇雲に探して見つかるものではありません。

 

 

こうした状態からこの日の調査は昨年の実績ポイントを巡り、鳴き声ではなく双眼鏡とスコープが頼りに。

 

別ポイントで見られた個体も同様に藪の中を動き回り、まるでウグイスでも見ているかのよう。

 

 

こちらの個体は蜘蛛の糸に絡まっていた虫を捕食したようです。

 

 

各実績ポイントを巡回し渡来数が減ったと感じるなか気になったのは例年電線に止まる個体。

今季も無事に繁殖地へ戻ってきているのか…

 

不安を抱えながら繁殖地の様子を見に行ってみると目に飛び込んできたのはペアで電線に止まる姿。

 

 

当たり前に見られていたものが見られなくなりつつある現代において例年と変わらぬ姿を見ることができたことを心の底から嬉しく思いました。

 

渡りという習性を改めて考えた時、毎年繁殖地と越冬地を往復できていることは奇跡と言ってもいいかもしれません。

 

 

大袈裟に聞こえるかもしれませんが長い旅路の途中には嵐に遭うこともあるでしょう。

時には猛禽に狙われることもあるかもしれません。

 

こうした事を思うと毎年渡来しているオオワシについても考えさせられます。

風車にぶつからないだろうかと気を揉むことあれば鳥インフルエンザの心配も…

 

感傷的になってしまいましたが、今季も無事に繁殖できることを願いこの場を後にしました。

 

暫く車を走らせると電柱の支線に止まるノジコを目撃。

 

 

車内から観察を続けましたが、こちらの個体は何をする訳でもなく付近の藪の中へ…

 

再び姿を見せるだろうと車内で待機していたものの一向に姿を見せず私の根負け。

単なる通過個体に遭遇しただけだったのでしょうか。

 

最後のチェックポイントへ移動すると、こちらではこの日一番の囀りを聞くことができました。

 

 

しかしこちらの個体は私にとって新顔。

昨年まで観察していた個体とは行動パターンが異なり定位置とする場所に止まることは一度たりともありませんでした。

 

あくまでも行動パターンからの判断になりますが、人知れず入れ替わりを繰り返しているのかもしれません。

 

 

こちらの個体を観察してこの日の調査を終えましたが、今後個体数はどのように変化していくのか…

 

繁殖が上手くいき個体数の維持を願うばかりです。

 

 

本日の観察日記はここまで。