2025年7月21日
本日更新の日記は6月8日の観察から。
先週更新の日記にも綴った通り、難しくなってしまったヨシゴイの観察。
代替案として6月1日はアカショウビンを観察しましたが、やはり気になるのはヨシゴイの繁殖状況。
今季は何ペアが繁殖できるのか。
こうした思いからヨシゴイの観察を再度計画した6月8日、繁殖地を見て回ると前週に比べ行動はやや活発になっていたものの観察をするには程遠い状態でした。
粘り強く様子を見るべきか、それとも二週連続でアカショウビンを観察するべきか…
6月上旬はヨシゴイにとってペアを形成する大事な時期。
私の観察が繁殖に影響を及ぼしてしまっては元も子もありません。
いわゆる観察圧の問題です。
一方、アカショウビンはブラインドの中から定点観察が可能。
様々な事情を考慮した結果、今はこの場へ留まるべきではないと考えヨシゴイの繁殖地を離れることに。
アカショウビンの定点観察地へ向かうと見えてきたのは二張のブラインド。
聞くところによると先輩方は4時半から観察していたのだとか。
『ちょうど今さっき出たところだった』という残念な報告があり、判断が遅かったことを少々後悔。
ブラインドに入ってから待つこと三時間。
この日も『キョロロロ…』という鳴き声と共に姿を現しました。
前週と違う場所へ止まり水浴びを始めたアカショウビン。
何度か撮影を試みたものの悉く失敗。
そのためピント合わせができたのは止まり木へ戻った場面のみ。
前週から全く進歩がありません。
歯痒さを感じる私と対象に今流行りの機材を使用する先輩方はいとも簡単に撮影している様子。
「ミラーレスめ…」と高性能な機材を羨ましく思いましたが、世代遅れのレフ機に願ってもないチャンスが到来。
居場所を変えたアカショウビンは水面の直ぐ傍へ。
こちらからの飛び込みであれば高低差が少なく移動距離も短いはず。
求められるのは被写体を追従するカメラワークと俊敏なピントリング操作。
撮影の失敗が続きやや感情的になっていたようにも思いますが、この時の結果は…
世代遅れのレフ機でも水浴びの場面を捉えることができました。
観察を二の次に撮影の成功を喜んでいましたが、この成功の裏には前週の観察が活かされています。
撮影の大前提として行動パターンを知らなければ決定的瞬間を収めることはできません。
今回を例に挙げると「どの枝へ止まって何処へダイブするのか」といったようにある程度の予測も必要でした。
水浴びを終えたアカショウビンが森の奥深くへ姿を消すと暫く待ち惚け。
時々聞こえてくる鳴き声に耳を澄まし、声の出処によっては息を潜めたものの一向に姿を現さず…
間延びした時間が続くほどに緩む緊張感。
そこへ現れたのはこちらの珍客。
私がこの池でカワセミを見たのは初めて。
カワセミは何度かダイブを繰り返すとオタマジャクシを捕まえたようでしたが、残念ながら私の位置から見ることはできませんでした。
「ここへヤマセミがやって来たらパーフェクト」と呟くと先輩が仰るに朝方はヤマセミが飛んでいたのだとか。
可能性がゼロではないとは言え、こちらの池にはヤマセミが餌とする魚が生息していないためカワセミを見るようにはいかないでしょう。
池から姿を消して約三時間。
飛来の予想時刻を大幅に上回り諦めの気持ちが出始めた頃、アカショウビンは私の気持ちを弄ぶかのように姿を見せました。
この時はやや高い位置に止まり品定めでもするかのような視線。
何を狙っているのかと思った矢先の出来事。
こちらに向かって飛び立ったアカショウビンは私たちの足元へ。
同時に聞こえたのは『ビィィィ』というカエルの断末魔。
静かな森にカエルを叩きつける音が響くと離れた場所から雌の鳴き声が。
おそらく求愛給餌のために捕獲したカエルだったのでしょう。
再び雌の鳴き声が聞こえると茂みから飛び出したアカショウビンは森の奥深くへ。
次の飛来は一体何時になるのか…
暫く戻ってくることはないだろうとブラインドを出た瞬間、視界に入ったのは弾丸のように飛んでくる赤い飛翔体。
アカショウビンが早々に戻り大慌て。
求愛給餌を終えたアカショウビンは水浴びのため池に戻ってきたようです。
この時は水浴びをする度に居場所を変えたため其々違った写真になりましたが、動きのある場面の撮影はほとんどが失敗。
やはりこうした時に経験の差が表れ、先輩たちのように決定的瞬間を捉えることはできませんでした。
とは言え前週の観察時に比べると多少なりとも進歩があり、その点に関しては自己評価として加点を付けたいところ。
この日は水浴びを終えたタイミングを見計らい観察を終えましたが、ブラインドに入っていた時間は約6時間。
そのうちアカショウビンが池に現れた時間はトータルで15分ほど。
この時間を有意義と考えるか無駄と思うかは人其々です…
本日の観察日記はここまで。