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2025年12月22日

 

 

 

本日更新の日記は11月16日の観察から。

 

異例の好天が続き、旅鳥や冬鳥の移動が足早となった11月中旬。

渡りの珍鳥を観察するにはあまりにも確率が低く、男鹿半島での探鳥に二の足を踏む日々が続いていました。

 

しかし実際に足を運ばなければいつまでも気掛かりのまま。

行かずに後悔より行って後悔を選び、この休日も男鹿半島へ行ってみることに。

 

 

結果からお話すると予想通り鳥相に大きな変化は見られず。

強いて言えばウソとベニヒワの渡来第二波が確認できたくらいだったでしょうか。

 

 

結局のところ後悔が残る結果となり持て余した時間をどのように過ごすか頭を悩ませましたが、現在地から帰宅までの移動ルートを考慮しても思い浮かぶ行き先は大潟村。

 

これから長い冬が始まるだけに大潟村へ行くにはまだ早いと思いつつも、他に良案が思い浮かばず車を走らせること約40分。

 

大潟村へ入って間もなく目にしたのは田んぼに連なる白い帯。

地元の人間はもとより他県から訪れるバードウォッチャーが目当てとするハクガンです。

 

 

既に観察中のバードウォッチャーが2名いらしたため、ハクガンを警戒させないよう、且つ観察の邪魔にならないよう車を進めて観察場所をキープ。

 

単焦点の望遠レンズでは群れの全景を収めることができずズームレンズに交換しましたが、再び望遠レンズに戻すと陽炎の影響がくっきり。

 

 

こちらの群れにはアオハクガンを2羽確認できたものの、撮影した画像を拡大してみるとご覧の通り。

 

 

この時期は天気が良くなるほど地表との温度差が大きくなるため、陽炎の影響が少なくなる飛び立ちの場面を待ちましたが、いざその場面が訪れると…

 

残念ながら後ろ向き。

 

 

大きく旋回した次の場面も単焦点の望遠レンズでは全ての個体を取り込むことができず、肉眼で見る光景とは懸け離れてしまいました。

 

 

旋回を続ける群れは降りる場所を見定めているようでしたが、離合集散を繰り返すうちに半数の個体は遠くの田んぼへ。

 

 

残りの個体は元居た場所へ降下を始め、翼の打ち下ろしが緩やかになるこの時こそハクガンの美しさを最も感じ取れる瞬間です。

 

 

全ての個体が降下するまでを見届けてから大潟村での探鳥を本格化させましたが、またもやハクガンの群れと遭遇。

 

今季の渡来数はどれほどに上るのでしょう。

 

 

嘗ては一つの群れに纏っていたものも、個体数が増えた現在は渡来当初から分散するようになり総数の把握が困難になりました。

 

双眼鏡を覗き幼鳥の数を確認していると突然の飛び立ち。

 

 

慌ててカメラに持ち替えたこちらの画像。

ハクガンによって視界が埋め尽くされるまでほんの一瞬です。

 

 

群れが遠退くまでの一部始終を撮影しましたが、私は青空よりも鉛色の空が好み。

 

 

冬の秋田らしい空を飛ぶハクガンは美しさが増すように感じます。

発達した低気圧が通過した際に見られる光景ですが、以前撮影した画像がこちら。

 

 

雲の隙間から陽射しが届き、鉛色の空を背景にハクガンの群れが照らされました。

悪天候の時だからこそ見られる光景ですが、運が良ければ虹と絡めて撮影できることも。

 

 

観察というより撮影しただけの内容となってしまいましたが、別種を観察したいと考え村内を移動しているとタゲリの群れを発見。

 

 

観察しやすい場所へ車を移して間もなく、右へ左へと歩いていたタゲリが目の前へ。

 

 

この時ばかりは晴天を良しとしたものの特段変わった場面は見られずタゲリもまた撮影しただけの内容に。

 

 

村内で目にするのはハクガン…ハクガン…ハクガン…

 

意図しない時ほど遭遇しますが、間違いなく今季の渡来数は過去最高の数になると思います。

 

 

何処を回ってもハクガンと遭遇する一日でしたが、最後に目にした群れにはアオハクガン4羽と標識個体を確認することができました。

 

 

便宜上、4羽のアオハクガンABCDと表記します。

先ずはAの個体。

 

 

Aの個体の直ぐ傍には標識個体T02が見られました。

 

 

T02は村内で調査が行われた際に標識された個体です。

 

標識個体から20mほど離れた場所にBの個体が。

 

 

畔を隔てて隣の田んぼにはCの個体とDの個体が見られましたが、左側の個体は昨季パンダと呼ばれていた個体です。

 

 

右側の個体は以前の日記でも取り上げた中間型。

 

 

青色型のハクガンをアオハクガンとしていますが、中間型の個体をアオハクガンと呼んでいいのでしょうか。

 

アオハクガンは北米に多いようですが、色を決定する遺伝子に違いがあるだけで亜種としての分類がありません。

 

中間型の呼び方に疑問は残るものの、300羽ほどの群れのなかに4羽のアオハクガンと標識個体が見られたのは非常に運が良かったと思います。

 

 

こちらの群れを観察してこの日の探鳥を終えましたが、大潟村を離れる間際に見られた鳴き交わすハクガンが印象に残る一日となりました。

 

 

現在の大潟村は積雪もなく暖冬傾向にありますが、今後どのように推移するのでしょうか。

今季は適度の雪でありますように...

 

本日の観察日記はここまで。