12月30日
早いもので今年も残すところあと僅か。
総集編を綴るにあたりこの一年を振り返ってみると1月の出来事がつい最近のようにも感じます。
今年も印象に残るのは自然災害。
激甚化する災害だけに毎年触れざるを得なくなってしまいましたが、本県においては8〜9月にかけて記録的な大雨が降り、河川の氾濫・浸水・土砂災害が立て続けに発生しました。
こうした大雨災害は秋田県のみならず全国的に多発した年であったと思います。
同じく記憶に残るのは災害級の酷暑。
体温超えの暑さに連日の熱帯夜。
涼しいはずの北海道でも40℃に迫る日があり、沖縄県を避暑地に思えるほどの異常な夏に疲弊した方も多かったのではないでしょうか。
この他に台風や竜巻といった災害もありましたが、記憶に新しいのは今月8日に発生した青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震。
重症者や死亡の報告こそないものの負傷者や建物被害が多数報告されており、被災された方にはお見舞い申し上げます。
このように今年も災害の多い年となってしまいましたが、観察の面においては思うように事が運ばず苦労の絶えなかった一年でした。
経験則に頼ることが多く毎年変わり映えのない内容ですが、一年の締め括りとして今年の観察を振り返ってみたいと思います。
1月【 コミミズク 】
限られた時間のなか遭遇したコミミズク。
居心地の良い場所を探していたのか草地を歩き回ると私の目の前へ。
この冬は暖冬傾向にあったためかコミミズクを観察する機会が多くありました。
2月【 カリガネ 】
近所に住むバードウォッチャーよりガセネタを掴ませられたことが事の発端。
情報にあった個体は黄色いアイリングを持つマガンでしたが、大群のなかからカリガネを探すと本物を見つけることができました。
嘴の特徴に決定的な違いが見られるため両者を比べると一目瞭然です。
3月【 コクガン 】
北帰行のガンカモ類を見て回っていた時の出来事。
シジュウカラガンに混ざるコクガンを発見して思わず二度見。
以前よりこうした観察例があると知ってはいましたが、田んぼで見る姿に強烈な違和感を覚えました。
4月【 ヤマシギ 】
夜間の調査では沢山の個体を目にしているものの、日中の観察は難しく自然光で撮影できたのは14年ぶりでした。
この日はツバメチドリも見られ個人的に当たり日となりましたが、両者を天秤にかけるとヤマシギに軍配。
5月【 チョウセンウグイス 】
Xのフォロワーさんより情報を頂き観察できた本県初記録の個体。
当日は証拠写真すら残せずにいましたが、後日になって何度か姿を見ることができ私にとって今年唯一の県内初観察種となりました。
6月【 チゴモズ 】
渡来状況を把握したいと考え繁殖地を巡回した結果、確認できた個体は計6羽。
個体数の減少が著しく、近い将来アカモズのような存在になってしまうかもしれません。
そのため観察圧による影響を考慮して来年以降の観察については検討中です。
7月【 コアジサシ 】
度重なる増水の影響により繁殖の失敗を繰り返していたコアジサシ。
こうした現状から目を背けるようになっていましたが、空梅雨だった今年は巣立ちを確認。
私にとって幼鳥が飛ぶ姿を目にしたのは初めてのことでした。
8月【 キリアイ 】
大雨が降った翌日、多くのシギチが海岸へ降りたのではと様子を見に行ったところ漂着ゴミに紛れるように沢山のトウネンが見られました。
大小幾つかの群れをチェックしていると7年ぶりとなるキリアイを発見。
個人的にキリアイは田んぼで見られるという認識であったため海岸で採餌する姿に違和感を持った記憶があります。
9月【 ツツドリ 】
タカの渡りを観察している際、付近に飛び込んだツツドリの幼鳥。
転々と樹木を移動していましたが、表立った場所へ出て来ず観察の難しさを感じていると目の前へ飛来する場面があり大変驚きました。
突然の出来事に慌てふためき反射的に撮影したことを思い出します。
10月【 シマセンニュウ 】
棚から牡丹餅だったシマセンニュウ。
ジシギを観察するにあたり農地では常にこの類いを意識していましたが、狙って観察できるものではありません。
この時は限定的な範囲を動いていたため運良く観察することができました。
11月【 ヤマドリ 】
今年一番と思える観察ができたヤマドリ。
この日は8羽の群れを見ることができ、採餌の様子を間近で観察することができました。
雑食ではあるもののキジに比べると植物食の傾向が強いように思います。
12月【 オオワシ 】
今季も無事に渡来してくれました。
毎年のことですが故郷へ戻るまでの間、元気に過ごしてくれることを願っています。
足早に一年の観察を振り返ってみましたが、近年は変わり映えのない内容が続いています。
この原因にあるのが経験則。
限られた時間をより良いものにしようと効率化を図り、経験則に頼ったことが変わり映えのない観察を生み出しているのでしょう。
何よりも空振りを恐れたことがいけなかったのかもしれません。
来年は今一度初心に立ち返り、これまでとは違った観察ができたらと考えていますが、長年染み付いたものを変えることはできるのか…
勿論全てを変えることは出来ませんが、一年を振り返った時に少しでも変化が見られるよう新たな環境に身を投じたいと思います。
本年も当ホームページへご訪問頂きありがとうございました。
来る年も皆様にとって輝かしい年になることをお祈り申し上げます。
それでは良いお年を。