2025年12月29日
本日更新の日記は11月30日の観察から。
悪天候の予報から何を観察するべきか、何処へ行くべきか考えが纏まらないまま迎えたこの休日。
自宅を出る間際になっても目的が定まらず、いつの間にか辿り着いたのは男鹿半島。
特に期待できるような条件でなかったため空振り覚悟で巡回しましたが…
案の定、ホオジロの1羽さえ目に入りませんでした。
博打要素の高い場所だけに「仕方のないこと」と言えばそれまでですが、秋田市との往復に要する時間+ガソリン代を考えるとダメージは計り知れません。
早々に男鹿半島を離れようと考えたものの、帰り間際に最後の悪足掻き。
やや強い風が吹き付けていたこともあり、草地に何か隠れてはいないかと歩いてみたところ飛び出したのはコミミズク。
まるでビックリ箱のような飛び出し方に思わず態勢を崩しましたが、傍から見ると嘸かし間抜けな光景だったことでしょう。
気を取り直して草地を歩くと種不明のホオジロ類が飛び出し車道近くに下りる姿を確認。
直ぐに車へ戻り、種不明の鳥が降りた場所に近付くとツメナガホオジロであることが判明しました。
草陰に隠れ身動きを取らない様子は警戒心の表れ。
先ずは警戒心を解かなければと長期戦を覚悟しましたが…
待機を始めてから5分ほど経った頃でしょうか。
意外にも早い展開があり、草陰から顔を覗かせると採餌をはじめたツメナガホオジロ。
緩急ある動きを見せつつも私の車を嫌う様子はなく、寧ろ近付いてくる場面も。
人間に対しての警戒心とは裏腹に、車に対しての警戒心は全く無いことが分かり遠慮なく観察させてもらうことに。
こちらの個体、過去の観察を振り返ってみても類を見ないほどの警戒心の緩さ。
距離の近さだけで言うと数年前に観察できたサバクヒタキを彷彿とさせました。
今回観察できたツメナガホオジロとの距離は最短で50cmと手を伸ばせば届く距離。
大袈裟な話ではなくこうした距離に居ることが度々あったため、撮影不可の時間が相当あったように思います。
体調が悪そうな雰囲気もなく活発に餌を採る様子から、おそらくこちらの個体は車など見ないような環境で育ったのではないでしょうか。
観察中にツメナガホオジロ若しくはユキホオジロの声を何度も耳にすることがあり、ツメナガホオジロもまた鳴き声に反応して上空を見上げるような仕草を見せました。
残念ながら他の個体が飛来することはありませんでしたが、北海道で多くの個体が確認されているように本県にも確実にその波が押し寄せています。
当ホームページに問い合わせを頂くことが最も多いのは意外にもツメナガホオジロ。
ユキホオジロは狙って観察できる地域があるものの、ツメナガホオジロに関しては運次第といった面もあるため未見という方が多くいらっしゃるのかもしれません。
話は脱線してしまいましたが、この日は予報に反して目まぐるしく天候が変わり、晴れたと思えば土砂降りになったりと天気に翻弄される一日でした。
採餌に余念がないツメナガホオジロも土砂降りになると草地へ潜り込み雨宿りをする場面があり、私と同じように天気に翻弄されていたようです。
雨が止むと必ずと言っていいほど同じ場所へ戻り延々と採餌を続けたため、同じような写真を大量生産。
事後を考えると急にシャッターが押せなくなり途中から動画の撮影に切り替えましたが、こちらの動画は躊躇なく車に接近しピントが合わなくなる映像です。
次の動画は天候が回復した直後の映像。
草地から戻り道路脇で採餌する様子を映したものですが、付近を車が通ったにも関わらず逃げるような素振りを見せません。
この様に採餌する姿を延々と観察・撮影した一日。
学術的な内容を盛り込むと実のある観察日記になると思いますが、私の好むところでありません。
そして帰宅後に待っていたのは地獄の時間。
似たような画像の選定作業は老眼が進む私にとって地獄のようでした…
本日の観察日記はここまでとなりますが、明日12月30日は今年一年を振り返る総集編を更新します。