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2026年 食い倒れの旅 in 台湾 (3月) ③

 

 

前回のあらすじ。

 

この旅はいつもと趣向を変えて台湾グルメと観光に重点を置きましたが、日程二日目は野鳥観察から始めました。

 

お目当ては台湾の国鳥ヤマムスメ。

探鳥地では繁殖期ならではの観察を楽しみ、昼食は魯肉飯の食べ比べに挑戦。

感動的な一杯から急転直下、ハシゴした先では苦手とするスパイスに箸が進まず後悔が残る結果に…

 

午後は台湾のパワースポットとして知られる龍山寺を訪れ、独特の参拝文化を体験。

その足で向かったのは、この旅のグルメにおいて最も期待値の高かった鼎泰豊。

 

 

昼食の食べ比べが仇となり空腹との駆け引きもありましたが、鼎泰豊は何を食べても別格でした。

 

 

2026年3月21日

 

 

日程三日目。

 

この日の朝は観察と観光を兼ねて中正紀念堂へ。

 

中正紀念堂は台北市中心部にある蒋介石の功績を記念して建てられた歴史的な建造物。

台湾観光において"定番中の定番“として知られていますが、野鳥観察が楽しめる穴場スポットにもなっています。

 

こちらは自由広場門。

 

 

正面奥に構えるのが中正紀念堂。

左右に見える中国様式の建物は国立劇場と国立音楽庁。

 

自由広場と名のある通り、広場で様々なスタイルで朝活に励む方が多く、野鳥もまた活発に動いていました。

 

こちらは巣材を集めていたクビワムクドリ。

 

 

太極拳で体を鍛える方々を気にする様子もなく育雛していたのはミドリカラスモドキ。

 

 

屋外でカラオケを楽しむ方の傍にはシキチョウの姿も。

 

 

体力錬成に励む大学生より賑やかに囀っていたタイワンシロガシラ。

 

 

雌雄のベニバトも見られましたが、こちらはペアを形成する時期でしょうか。

 


 

日本では珍鳥のカノコバトも台湾では普通種。

 

 

タイワンキジバトはオブジェに同化。

 

 

この他に日本でもお馴染みのバン・シロハラクイナ・ゴイサギ・アマサギ・ズグロミゾゴイ・カササギなど自由広場を一周するだけで様々な鳥を見ることができました。

 

散歩がてら野鳥観察を楽しんだ後は午前9時から始まる三軍儀仗隊の屋外行進に合わせて民主大進へ。

※中正紀念堂の正面階段下のエリア。

 

 

毎日9:00〜17:00の毎時0分(計9回)に実施される屋外行進をお目当てとして中正紀念堂を訪れる方も多いことでしょう。

 

 

見学にあたり注意しなければいけないのは天候です。

屋外で実施されるため雨天時は中止。

 

朝一番の行進が終わり中正紀念堂が開門すると、蒋介石の享年と同じ89段の階段を登り銅像ホールへ進みました。

 

 

石造りのホールに巨大な座像はワシントンD.C.にあるリンカーン記念堂にそっくり。

意識して造られたものか分かりませんが、少なからず私と同じ印象を受ける方もいらっしゃることでしょう。

 

振り向くと高い視点から自由広場を一望することができ、こちらを背景に記念撮影をする観光客も多く見られました。

 

 

観察と観光を終えた後は、この旅のメインイベントとして計画した十分観光へ。

 

一度ホテルへ戻り身支度を整えましたが、頭に浮かんだのはこの日の昼食。

当初の予定では十分老街で食べ歩きを楽しむつもりでいたものの、屋台に美味しいものがあるとは限りません。

 

しかし前日に足を運んだローカル食堂は定休日。

台湾のローカル食堂は土日休みの店が多く、ここで思いついたのが土日も営業している今大魯肉飯。

 

今大魯肉飯は台北市のお隣、新北市に位置しているため少々距離は離れていましたが、以前に食した安心感から足を伸ばしてみることにしました。

 

MRTオレンジラインの菜寮駅から徒歩約15分。

 

 

Googleの口コミでは香満園より高い評価を受けるお店です。

 

香萬園と同じく脂身たっぷりの魯肉飯ですが、前日の味を思い出して食べ比べてみると…

 

 

美味しいことは確か。

しかし香満園を知った私は舌が肥えてしまったのか、以前のような感動が得られません。

ただ一つ言えるのは安定の美味しさといったところでしょうか。

 

驚きだったのは初めて注文したスープ。

この日は香菇排骨湯(椎茸と骨付き肉のスープ)を併せて注文しましたが、思わず目を見開くほどの美味しさでした。

 

魯肉飯との相性も良く、大椀をおかわりしてお腹いっぱいに。

これだけ食べておけば観光先でお腹を空かせる心配はないでしょう。

 

 

食後はMRTを利用して台北駅へ。

十分へ行くには台湾鉄道に乗り換える必要があります。

 

普段電車に乗らない私が海外で電車の乗り換えなどできるはずもありませんが、現代はAIが発達したお陰でスムーズに移動できるようになりました。

 

ChatGPTに十分までのアクセス方法を尋ねると、課せられたのは『先ずは台鉄の看板を探そう』というミッション。

 

 

台鐵の文字を発見して、次に行うのは各列車の行き先とプラットホームの確認。

 

今回私は十分観光を計画しましたが、人気の高い九份観光も『瑞芳』という駅を降りなければなりません。

 

瑞芳を通過する列車は以下の4路線。

 

① 宜蘭

② 花蓮

③ 基隆

④ 蘇澳

 

この時、電光掲示板を見ると4路線のなかから最も早く乗れるのは11時40分発の基隆行きのようでした。

 

 

但し、「自強号」と表示のある列車は要注意。

そちらは特急となるため瑞芳には止まらない列車もあるようです。

 

「區間車」若しくは「區間快」であれば安心とのことで、こちらも確認したうえで乗車することに。

 

台北駅から瑞芳駅までは約45分。

この旅において初めて座席を確保することができ、ゆったりとした電車の旅。

 

 

「 … 」

 

「 …あれ?何処だここ?」

「ヤバい!寝過ごした!」

 

瑞芳駅で降りるはずが、目を覚ましたのは終点の基隆駅。

 

流石の私もこれにはパニック。

これまで旅系YouTuberが寝過ごす様子を目にして「どうせネタでしょ」と笑っていましたが、まさか現実に起こりうるとは…

 

慌ててChatGPTに寝過ごしたことを伝えると、こちらは冷静な回答が飛んできます。

 

 

ChatGPTの回答を参考にホームを見て回っていたところ、ちょうど駅員が通りかかり瑞芳行きについて尋ねました。

 

目の前の列車が瑞芳駅に止まるとのことで何とか瑞芳へ辿り着けそうでしたが、本来乗り換えるはずだった平渓線の電車には間に合いそうにありません。

 

平渓線は一時間に1本程度のローカル線とあって、次の運行は何時になるのか…

 

今度は寝るまいと駅名を示した電光掲示板をしっかり確認。

 

 

しかし列車が走り始めて血の気が引きました。

 

ChatGPTに教えてもらった駅順は 八堵 → 暖暖 → 瑞芳 の順だったはず。

 

 

何と私が乗った列車は瑞芳に向かわず、八堵駅を境に 三坑 → 七堵 と別ルートを進んで台北へ戻る列車だったのです。

駅員に尋ね方が悪かったのか行き先の違う列車に乗っていたことが分かり、慌てて八堵駅のプラットホームへ。

 

 

ここで思わぬ出来事が。

右往左往する私を見ていたのでしょうか。

見知らぬ台湾人のおばさんがスマホをかざしてきました。

 

画面を見ると『九份へ行くのですか?これから来る列車に乗ると瑞芳へ行けます。そこからはバスがお奨め』と翻訳アプリの表示が。

 

何故日本人だと分かったのか不思議でしたが、私の行き先が十分であることを伝えると『瑞芳で平渓線に乗り換えてください』と回答があり、もう間違えることはないと安堵の気持ちが押し寄せました。

 

間もなく到着した列車に乗り込み瑞芳駅へ着くと、隣の電車を指さす台湾人のおばさん。

 

そちらが平渓線だと分かり、ホームを駆けて平渓線に乗り込んだのは12時58分。

 

 

驚くことに本来乗るはずだった平渓線に間に合うという奇跡の展開でした。

台湾人のおばさん、本当にありがとう。

 

観光客でごった返す平渓線はゆっくりとした速度で進み、まるで景色を楽しませるための観光列車。

車窓から大きな吊り橋が見えると空高くあがるランタンが見えるようになり、間もなく十分駅へ到着。

 

 

これまでテレビでしか見ることのなかった十分老街の景色。

 

 

実際に足を運んでみると辺りは何処もお祭り騒ぎ。

 

願い事を書いてランタンを上げる観光客と、それを盛り上げる地元民の掛け声も相俟って非常に賑やかな様子でした。

 

 

瑞芳は本降りの雨が続き天候が気掛かりだったものの、こちらへ着く頃には雨も止んでまずまずのお天気。

 

台北市街地が晴れていても九份や十分は雨が多い地域と聞いていただけに運が良かったと思います。

 

 

ランタンも然ることながら私が見たかったのは十分老街を走る電車。

 

この光景を見たいと思ったことが十分観光を計画した理由でした。

 

 

目の前を走る電車やランタン上げを眺めた後は人の流れに沿って街の奥へと進んでみることに。

 

ここで目にしたのは十分瀑布の看板。

調べてみたところ"台湾のナイアガラ“と称される滝があることを知り、これは行かずにいられません。

 

暫く歩くと車窓から見えた吊り橋が。

 

 

戻ってくる観光客の顔には疲労感が漂い、この表情が物語っていた通り滝へ続く道はアップダウンの連続。

 

怠さを感じつつも歩みを進めると、豪快な流れの音と共に壮観な景色が広がりました。

 

 

滝を眺めていた時の出来事。

鳥が動いたように思え、よく見てみるとカワビタキであることが判明。

 

台湾では普通種ですが、これまで何故か出会えずにいたため私にとって嬉しい出会いです。

 

 

流石に観光地で望遠レンズを振り回す訳にはいかず、念のためにとズームレンズを持ってきたことが功を奏し記録として残すことができました。

 

雌雄・幼鳥のカワビタキをたっぷり観察して再び十分老街へ。

 

 

戻った頃には観光客が爆発的に増えており、夜のランタン上げに合わせて訪れたのかもしれません。

 

 

観光客を掻き分けるように土産物屋を見て回った後は屋台グルメにも挑戦しましたが、台湾ソーセージはサラミを甘く味付けしたようで口に合いませんでした。

 

意外だったのは花生捲冰淇淋。

アイスを薄皮餅で包み、ほんのりピーナッツが香るデザートはまるで雪見だいふく。

こちらは万人受けすることでしょう。

 

 

十分観光を満喫して駅へ戻ったのは17時40分。

この時は先頭車両に乗り込み十分の街並みを撮影してみることに。

 

 

瑞芳駅から台鉄に乗り換え、松山駅で下車。

 

ここでのお目当ては饒河街夜市。

この旅において最後の食べ歩きとなります。

 

松山駅5番出口を出て視界に飛び込んでくるのが松山慈祐宮。

 

 

こちらは饒河街夜市の直ぐ隣に位置しており、食べ歩きの前に多くの観光客が立ち寄るお寺です。

 

先ずはこちらを見学してみましたが、1753年に創建された歴史あるお寺は沢山の神様が祀られ豪華絢爛。

 

 

地元の人々の信仰が厚く、こちらでも龍山寺と同様に赤い木片を落とす参拝客の姿が見られました。

 

見学を終えて夜市へ進もうと思ったものの、想像を絶する混雑ぶり。

 

 

門をくぐって最初に見えてきたのは、饒河街夜市で必ず食べたいグルメとして紹介される福州世祖胡椒餅。

 

 

窯で焼かれた熱々の胡椒餅に興味津々でしたが、兼ねてから耳にしていたのは八角の風味。

評判は良くとも自分の口に合わなければ意味がありません。

 

しかしこれを食べずして饒河街夜市は語れないだろうと意を決して列へ並ぶことに。

 

 

火傷するほど熱々の胡椒餅からは確かに八角の風味が。

しかし八角以上に胡椒辛さが先にきます。

苦手なはずが美味しく感じたのは単に腹が減っていたからなのでしょうか。

 

次に生搾りジュースを試してみましたが、美味しそうな見た目と裏腹にまるで炭酸の抜けたファンタのような味わい。

 

台湾人に人気の高い杏鮑菇(焼いたエリンギ)もまた物凄い行列。

一度は並んでみたものの、長時間並んでまで食べるものかと自問自答した結果、却下の方向に。

 

あまりにも混雑が酷く、一品食べるだけでも相当な苦労があると思ったその時。

 

ただならぬ異臭が…

 

異臭の原因は臭豆腐。

強烈な臭いに鼻を抑える人が続出しており、私も逃げ出すように饒河街夜市を後にしました。

 

翌日は早朝に宿泊先を離れなければならなかったため、この日の観光と食べ歩きはここまで。

 

 

宿泊先の西門町へ戻るとこちらもまた多くの人で溢れかえっており、台湾の夜はこれからといった雰囲気でした。

 

 

2026年3月22日

 

 

日程四日目。

 

この旅もいよいよ最終日。

まだまだ遊び足りないという気持ちもありましたが、午前8時30分には台湾を離れなければいけません。

 

桃園空港には遅くとも2時間前に着いていたかったため、5時頃Uberを配車。

この日は生憎のお天気でしたが、これまでよく天気が持ってくれたと思います。

 

夜明け前ということもあり、空港までは混雑することもなくあっと言う間に到着。

起床から慌ただしい時間の連続だったため、チェックインを済ませた後はグルメYouTuberお奨めのレストラン、Bistro :Dでゆっくりと朝食を取ることに。

 

主食を食べた後に注文したのはトリュフポテト。

 

 

運ばれてきた瞬間からトリュフの芳醇な香りが広がり食欲をそそられましたが、想像以上に量が多く最後は無理して食べた感が否めません。

 

 

このように最後の最後まで満腹で終わった今回の旅。

振り返ってみるととんだハプニングもありましたが、旅の醍醐味を存分に味わえた旅行になったと思います。

 

次の機会にはまた趣向を変えて旅を楽しみたいと考えていますが、再訪する日はいつになるでしょうか…

 

 

2026年 食い倒れの旅 in 台湾 (3月) はここまで。