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2026年 野鳥観察の旅 in シンガポール ③ (2月)

 

 

前回のあらすじ。

 

当初の予定では体の負担を考慮して朝夕に観察するはずだった日程二日目。

 

蓋を開けてみれば高温多湿のなか一日中歩き回り、その距離は20km超。

 

探鳥地のジュロン・レイク・ガーデンズは思い描いていた“南国の楽園”とはいかなかったものの、この旅の本命とも言えるキタカササギサイチョウを観察することができ胸を撫でおろす一日となりました。

 

 

2026年2月13日

 

 

日程三日目。

 

この日の探鳥地はシンガポール北東部に位置するパシル・リス・パーク。

 

 

海沿いに広がる公園にはマングローブ林や湿地環境が残されており、前日に歩いたジュロン・レイク・ガーデンズとは趣が異なるように感じました。

 

ここで目にしたのは野生化したようにも見えるニワトリ。

園内を進むとその数は増える一方。

 

 

こちらのニワトリ、放し飼いされたものが野生化した訳ではなく、れっきとした野鳥。

調べてみたところ和名はセキショクヤケイと言い、ニワトリの原種なのだとか。

 

前日の探鳥で目にしなかったのが不思議に思うほど、パシル・リス・パークはセキショクヤケイだらけでした。

 

驚いたのは飛翔能力。

家禽のニワトリとは違って高い木へ飛び移ることも可能。

樹上を歩く個体、睨み合う個体と見ていて飽きることがありません。

 

 

荒々しく闘うセキショクヤケイが見られる傍ら、果実を頬張るシロビタイムジオウムはのんびりとした様子。

 

 

辺りには美味しそうな果実が沢山なっており、私が食べたくなるほどでした。

 

シロビタイムジオウムを見るまでは良かったものの、パシル・リス・パークは幾つものエリアに分かれており、自分の居場所が把握できず。

 

そのためGoogleマップを頼りに歩いていると、50羽ほどのマレーアナツバメが上空を飛び交っていました。

 

 

群れのなかにアマツバメ大の種が2羽混ざっていましたが、現在のところ種不明。

撮影条件が悪かったこともあり、同定が困難です。

 

前日に引き続き、こちらの公園でもナンヨウショウビンを観察することができ、看板を嘲笑うかのような個体がお気に入り。

 

 

パシル・リス・パークはインコ科の鳥が多く観察の機会を伺っていたところ、目の前に飛来する場面が。

 

何種か目撃するうち、条件良く観察できたのは15羽ほどの群れで行動していたホンセイインコ。

 

 

日本の首都圏で見られるワカケホンセイインコと同種のようですが、調べてみたところシンガポールでも外来種になるようです。

 

採餌するホンセイインコを観察しているとブッシュの中へ小鳥が飛び込んだため、正体を探ったところ雄のチャノドコバシタイヨウチョウと判明。

 

 

しかしピント合わせが上手くできないまま見失うという残念な結果に。

 

ホンセイインコの観察を終えて更に園内を進むと2羽のコウライウグイスを目撃。

 

 

雌雄同色の鳥とあってペアなのか分かりませんが、行動を共にする様子は仲睦まじいように映りました。

 

海に面している公園とあってシギ・チドリ類を期待したものの、それらしき姿は見当たらず。

代わりに見られたのはジャワハッカ。

 

 

波打ち際を歩く姿に新鮮さを感じ、その様子を眺めていると沖には謎の建物が。

 

 

住居のようにも思いましたが、こちらはケロンと呼ばれる伝統的な家兼養殖場なのだとか。

急速な都市開発が進むなかで、こうした風景が残されていることに少々驚かされました。

 

ここでは海沿いらしくシロハラウミワシの姿も。

 

 

この時ばかりは曇天を恨めしく思い、青空であればより一層美しく見えたことでしょう。

しかし曇天と海風があったからこそ、暑さに項垂れることなく観察できたのも事実。

 

再び園内に視線を移すとマレーコゲラを発見。

 

 

こちらもペアで行動しており、シンガポールの野鳥はいずれも繁殖期に当たるのではないでしょうか。

 

樹洞を覗くキタカササギサイチョウを目撃し、近くに寄ってみるとこちらもペア。

雄を羽繕いする雌の姿が印象的でした。

 

 

キタカササギサイチョウを目にした時、必ずと言っていいほど近くに居るのがイエガラス。

 

 

イエガラスにとって脅威の存在なのか、群れで追い払う行動が見られました。

キタカササギサイチョウの見た目はユーモラスで愛嬌たっぷりですが、調べてみたところ鳥の雛を襲うこともあり獰猛な一面も持ち合わせているようです。

 

時刻は正午を過ぎこの日の昼食は公園内のレストランを利用する予定でしたが、何故かシャッターは閉じたまま。

 

定休日に当たってしまったのかと他のレストランを探して右往左往していたところ、ハイバラメジロが見られました。

 

 

観察条件が悪く和名にある灰色の腹を見られなかったのは残念でなりません。

 

ハイバラメジロのように樹上を動く小鳥は観察が困難。

それとは対照的にセキショクヤケイだけは観察し放題。

 

なかにはヒヨコを連れる雌の姿もありました。

 

 

結局レストランが見つからず最後にシロガシラトビを撮影してパシル・リス・パークでの探鳥はここまで。

 

 

一度宿へ戻ってからは昼食と観光を兼ねてリトルインディアへ繰り出しました。

 

リトルインディアとは都会的なシンガポールのイメージとは一線を画す、ディープでエキゾチックな雰囲気が漂うインド系移民街。

 

 

本格的な観光を前に腹拵えをしようと、付近の商業施設へ駆け込みカヤトーストを食すことに。

 

 

シンガポールでは朝食に選ばれることの多いカヤトーストですが、食事にありついたのは14時過ぎ。

 

エネルギーが枯渇した体にカヤジャムとコピの甘さはとても優しく、元気を取り戻してくれたように思います。

 

食事を終えてリトルインディアを散策すると、特に印象的だったのはGOLDを取り扱う店舗の数々。

 

 

敷居の高そうな店が並ぶなか、こちらの店員は気さくに『撮影してもいいよ』の合図。

 

 

雑踏する裏路地を散策したり、物価の調査もしてみましたが、シンガポールのお土産は空港や商業施設で買うよりもリトルインディアの方が割安でした。

 

リトルインディアではお土産にカヤジャムを購入して、この後はマリーナベイサンズへ。

 

着いて驚き。

買い物を楽しむはずが、私が下車に指定した場所は宿泊者が利用するロビー前。

中へ進むと見上げるほどの開放感。

 

 

商業施設と一体化していることに驚かされましたが、あまりの規模の大きさに迷子になるほど。

 

カジノ有り、ハイブランドのお店が有りと見所の多いなか、特に目を引いたのは建物の中を進むゴンドラ。

 

 

人工とは言え、こうした演出を一つのアトラクションとして成立させてしまう発想に舌を巻きました。

 

私がお目当てにしていたのはシンガポールを代表とする世界屈指の高級ティーブランドTWG。

 

 

世界中の茶園から届く1000種類以上の茶葉を取り扱っているとあって、その数の多さに圧倒されてしまいました。

 

半袖短パンという出で立ちでは場違い甚だしく恥ずかしさを感じたものの、無事に目的を果たすことができ、次はBacha Coffeeへ。

 

 

こちらはTWGと同じ会社が運営する高級コーヒーブランド。

昨年12月には、日本初の旗艦店が東京・銀座にオープンしたそうです。

 

これらのお店を巡った後は光のショーに備えて外へ出ましたが、改めて感じるマリーナベイサンズの圧倒的な存在感。

 

 

初日の夜は遠巻きに『SPECTRA』と呼ばれる光と水のショーを楽しんだため、この日は隣接エリアのガーデンズ・バイ・ザ・ベイで『Garden Rhapsody』を楽しみました。

 

 

会場は観光客で溢れかえり、ショーが終わった途端に大移動。

 

この状態ではタクシーを呼ぶこともままならないだろうとMRTを利用する作戦に出ましたが、簡単に最寄りの駅へ着くはずが一番の遠回り。

 

看板を頼りに歩いたことが失敗の元でした。

計画ではショーを楽しんだ後にバクテーを食べに行く予定でしたが、無駄に歩き回ったことが祟り、営業時間に間に合わないと判断。

 

仕方なしにマリーナベイサンズのフードコートへ駆け込み、バクテーを注文しましたが…

 

 

お世辞にも美味しいとは言えず。

バクテーはもとよりご飯が不味かった。

味もなければ水分も感じられず、思い出したのはコンビニおにぎり。

 

せっかくの食事に不満を残し、フードコートを後にしようとしたところ視界の片隅に入ったのは一風堂。

 

一風堂であれば美味しいラーメンにありつけると考え、何の考えも無しに注文すると…

 

 

ラーメン・餃子・ビールを頼んだだけで、お会計7424円。

シンガポールの物価、恐るべし。

 

結果的に宿へ着いたのは23時過ぎ。

遊び倒した一日を振り返ってみるとこの日も歩いた距離は20kmを超えており、シャワーを浴びた後は気絶するように眠りにつきました。

 

 

翌日はいよいよ最終日。

この時はまだ波乱万丈の一日になると想像もしていませんでしたが、そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。