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2026年2月23日

 

 

 

本日更新の日記は1月24日の観察から。

 

今季最強・最長寒波が襲来すると警戒が呼び掛けられた1月第4週。

 

予報にあった通り本県は北部地域を中心として記録的な大雪に見舞われ、私の住む秋田市でも除排雪が追いつかず日常生活に多大な影響を及ぼしました。

 

 

こうした状態から農地での観察は困難なものと考え、この週末は雪の影響が少ない海沿いを回ってみることに。

 

 

観察当日の朝は出歩くことを躊躇うような悪天候でしたが、荒れた天気の時ほど予報にない晴れ間が広がります。

 

時々雪の止み間があるものと予想して手始めに冬の海岸を覗いてみたところ、波打ち際で採餌するハマシギの姿がありました。

 

 

寒空の下で見るシギチは春や秋に見るものと違って哀愁を感じるのは私だけでしょうか。

 

 

肌を突き刺すような空気に「温暖な地域へ渡ったら」と人間感覚を押し付けてしまいそうになりますが、ハマシギは北海道で越冬する個体群が見られるように、他のシギチに比べると寒さに対する耐性があるようです。

 

そのため無駄な労力をかけないと考えれば、北国で越冬することは合理的な判断と言えるかもしれません。

 

 

少し離れた場所にはシロチドリが5羽。

こちらは行動を共にしているようでした。

 

 

シロチドリの越冬個体については時々観察の機会を設けているものの、私が海岸へ足を運ぶ時に限って悪天候。

 

こうした天候だからこそ違った何かが見られるとよいのですが、これまでの観察を振り返ってみると吹雪を耐え忍ぶ姿がほとんど。

 

 

私はコンテストというものに全く興味がないため、写真の出来栄えは悪くとも生態に迫る画像を残したいとカメラを構えています。

 

 

観察を続けているとシロチドリの群れにハマシギが合流する場面もありましたが、特段変わった様子は見られず海岸での観察はここまで。

 

 

この後は海鳥との出会いに期待して港巡りをしたものの、海鳥どころかカモ類も少ない状態に車を走らせるだけの時間が続きました。

 

結局のところ海岸での観察が山場だったのかと考え始めた頃、アビと思われる海鳥を発見しましたが吹雪によって見通しが利きません。

 

 

双眼鏡を覗くと上面に細かな白斑が見えたためアビであると判断できましたが、私が本県でアビを目にしたのは約9年ぶり。

 

記録を遡ってみたところ最も新しい観察例は2017年3月でした。

 

 

2年前に道東で観察していたせいか久しぶりという感覚はなかったものの、地元で見られたことに喜びを感じます。

 

見つけた当初は遠くを漂っていたアビも、吹雪が落ち着くと徐々にこちら側へ。

 

 

暫くこれといった動きを見せなかったため体調を崩しているのかと思いましたが、一度採餌を始めると堰を切ったように潜水を繰り返しました。

 

 

潜水時間を計測すると潜水から浮上までの間隔は20〜22秒。

必ずと言っていいほど同じ間隔で浮上することが判明。

 

 

但し浮上する場所は見当がつかず、まるでモグラ叩きでもしているかのようでした。

 

何処に浮上するか分からないアビに翻弄されていると船の近くまで近寄る場面が。

 

 

船の陰となったアビの動きが分からず、車を移動しようと思ったその時…

 

「うおっ」

 

突然岸壁近くに浮上。

ほぼ真上からの観察であったため普段見ることのできないアビの足を見ることができ喜びを隠しきれません。

 

 

程なくして潜水。

 

 

一瞬にして姿が見えなくなると次に浮上した時は遥か彼方。

 

 

僅か20秒のうちにこれほどの距離を移動できるのは泳ぎに特化した体だからこそ。

驚異的な推進力を持っていることが伺えます。

 

岸壁近くに浮上することが何度か続くと次第に欲張った気持ちが…

私が見たかったのは魚を捕獲する姿。

 

 

これまでにアビ類を何度か観察していますが、一度も魚を咥えた姿は見たことがありません。

 

それどころかWeb上でもそうした画像は見たことがなく、どのような魚を捕食しているのか疑問のままでした。

 

 

浮上する瞬間を注視して何時間観察を続けたでしょうか。

粘りに粘ったものの、残念ながら期待するような場面は見ることができず。

 

とは言え、これまでの空白期間を埋めるには充分と言えるほどアビの観察を楽しむことができました。

 

 

満足のいく観察を終えて帰路について間もなくの出来事。

道すがら目にしたのは大きくて真っ黒な生物。

 

「クマだ…」

 

この時期にこの場所でと驚きを隠しきれませんでしたが、車を後退すると私の誤認であったことが判明。

 

大きくて真っ黒な生物の正体は巨大イノシシ。

 

後退した私の車を警戒したのでしょう。

巨大イノシシはとんでもないスピードで雪山を駆け上がりました。

 

 

生い茂る木々の陰となりピントを合わせることはできませんでしたが、シルエットからイノシシであることは明白です。

 

 

こんなにも巨大なイノシシが秋田に生息しているとは思いもよらず、今後の探鳥ではクマだけではなくイノシシにも気を付けなければならないと思わされる一幕でした。

 

この週末は二連休とあって翌日も海沿いで探鳥を行いましたが、またしても思いもよらない出来事が…

そちらの様子は次週更新の日記へ続きます。

 

 

本日の観察日記はここまで。