2026年2月16日
本日更新の日記はバードウォッチングガイド記。
今回は関東在住のお客様よりガイドの依頼を頂きましたが、ご要望にあったのはツメナガホオジロの観察。
本県においてツメナガホオジロの記録は毎年あるものの、そのほとんどが春と秋の渡りの季節に集中しています。
そのため越冬個体が確認できた場合のみガイドを引き受けることにしましたが、下見の結果越冬個体は確認できず。
お客様に結果を伝えたところ『それであれば何か別の鳥を』という話に落ち着きガイドを引き受けることになりました。
ガイド当日の1月18日。
この日は北風が強めに吹き、時折雪が舞うという秋田らしいお天気。
手始めに向かったのは山間部。
ヤマセミが見たいというお客様のリクエストに応え車を走らせましたが、週末毎に押し寄せていた寒波の影響から探せる範囲は限定的でした。
残念ながらヤマセミは見当たらなかったため早々に山間部を離れて大潟村へ。
次のリクエストにあったのは雪景色のなかで見るコミミズク。
こちらに関してはお客様の要望に応えることができました。
風を凌ぐため、この様に塒を取っていることを説明すると『塒を取っている姿は初めて見た』と仰り、興味深そうに観察されるお客様。
関東で見るコミミズクとは異なるロケーションのためか、笑みを浮かべて観察される姿に私も嬉しくなります。
一頻り観察を楽しんで頂いた後に別個体の観察を提案したところ『見られるものであれば見てみたい』と話がまとまり、別個体を探してみることに。
農道を移動していた時の出来事。
田んぼをうろつくキツネが見られ、その様子を暫し眺めていると…
棚から牡丹餅とはこのこと。
低空を飛ぶコミミズクが付近を通過。
探す手間が省けて喜ぶ私と、雪景色を飛ぶコミミズクが撮れたと喜ぶお客様。
モニターで画像を確認するお客様は満足気な様子でした。
コミミズクはお立ち台の上に止まったため、こちらもじっくり観察して頂くことに。
更なる出会いに期待して村内を走り回ると、今度は草むらに身を潜めるコミミズクを発見。
こちらもまた塒を取る個体でしたが、秋田で見られるコミミズクはこうした形で見られることがほとんど。
このように塒を取る様子から、以前見たフクロウも同様の形で見られるのではと場所を移動したことが正解でした。
何の前置きも無しに案内したため、お客様は大変驚かれた様子。
道路脇に止まる個体とあって長居はできませんでしたが、それでも貴重な時間だったと思います。
付近にはオオワシを観察できる場所があったものの、お客様は昨年の冬に知床へ行かれたのだとか。
私も知床には何度か足を運んでいますが、あれだけの数、そしてロケーションを考えれば秋田で見るオオワシは見劣りするだろうと二の足を踏みました。
しかし、知床で見るワシの群れは餌付けによるもの。
餌付けではない野生味溢れる姿を見てこそという話をしたところ、お客様も同じ考えであることが分かり一路オオワシのもとへ。
この判断もまた正解でした。
所定の場所に止まるオオワシを想定しましたが、タイミング良くオオワシは結氷した水路の上に。
運が良いことに観察を始めて10分ほど経った頃、飛び立ちの場面を見ることができ『こんなの撮れるとは思わなかった』と、お客様は大変喜んでおられる様子でした。
こちらはお客様撮影の画像。
その後はハクガンを探して方々走り回ったものの一羽として見当たらず。
ハクガンどころかマガンやヒシクイの数も少なかったため、寒波の影響から大潟村以南の地域へ移動してしまったのでしょう。
こうした様子に困り果てていると観察しやすいコミミズクに遭遇。
こちらの個体は警戒心が緩く、車が目の前を通過しても気にする様子は無し。
そのため撮影を楽しんで頂くにも申し分のない状況だったと思います。
ガイド中はほとんどの時間をコミミズクの観察に充てましたが、終わりには再び山間部へ足を伸ばしヤマセミを探しました。
残念ながらヤマセミは見られずに終わったものの、お客様より『本当に楽しかった』という言葉を頂けたことが何より。
ガイド当日まで寒波の影響から農道へ入れない可能性もあっただけに、空振りに終わらず胸を撫でおろした一日となりました。
Aさん、寒いなかでの観察お疲れ様でした。
また機会がありましたら秋田へお越しくださいませ。
本日の観察日記はここまで。