2026年2月2日
本日更新の日記は1月1日の観察から。
有終の美を飾ることができた2025年。
大潟村での鳥見納めは良い形に終わりましたが、コミミズクの観察は本来目的とするものではありませんでした。
当初予定していたのはヤマドリの観察。
空振りさえ恐れなければ2025年の鳥見納めは違った形になったことでしょう。
この判断が正しかったのか、それは私も分かりません。
そこで2026年の鳥見始めは運試しとばかりに敢えてリスクの高いヤマドリの観察へ。
冬季休暇六日目。
当ホームページの記事は観察日から約一ヶ月遅れの更新。
ようやく新年を迎えました。
『お前は元日も休まないのか』と言われてしまいそうですが、年中通常営業の私は年末年始など関係ありません。
平日は会社員として業務に就き、夜はデスクワーク。
休日は観察を終えると夜中までデスクワークと、昨年は休日と言えるような日が1日しかなかったと記憶しています。
何かをしていなければ落ち着かない性分とあって忙しく過ごすことに苦はありませんが、果たして今年の運勢は如何なるものか。
私が欲しいのは鳥運と健康運。
初詣のような気分で雪融けの早い田んぼを覗いてみると…
大吉と出ました。
数時間待つことも覚悟していたため、幸先の良いスタートに喜びを隠しきれず。
腰を据えて観察と思ったのも束の間。
ヤマドリは田んぼを離れて山の中へ…
丁度採餌を終えたタイミングだったのでしょう。
雄のヤマドリが姿を消して暫くすると雌のヤマドリが現れ、こちらはじっくり観察できました。
2024年の観察では2023年夏の猛暑が影響して田んぼへ出るのではないかと考えましたが、私の思い違いだったようです。
昨年11月の観察で知ることができた通り、手当たり次第に植物を啄む様子から例え猛暑になっても餌に困ることはないでしょう。
そのため田んぼへ出る理由として考えられるのは、植物から得られない動物性タンパク質を求めて。
これまでに落ち穂や二番穂を啄む様子も観察してきましたが、米を欲するのであれば雪の積もった田んぼでも賄えるはず。
田んぼへ出るヤマドリを観察していると、ほとんどのケースにおいて雪融けした場所を選び採餌しています。
こうした様子から土壌に潜む生物を食べているのではと考えました。
採餌の様子を観察ながら考察していると雌のヤマドリも山へ戻り静寂の時間。
以前のようにミソサザイでも出てくれると有難かったのですが、全くといっていいほど出る気配は無し。
静かな山に突然バチバチといった霰の音が鳴り響くと、嵐のように天候に変わり視界の悪い状態が続きました。
めまぐるしく変わる天候のなかニ時間ほど待ったでしょうか。
いつの間にか少し離れた田んぼに雄のヤマドリが…
何度見ても美しい。
以前もお話しましたが、日本で見られる野鳥のなかで最も美しいと感じるのが雄のヤマドリ。
同意して頂ける方もいらっしゃることでしょう。
日本の国鳥は同じキジ科のキジになりますが、これは1947年に日本鳥学会によって選定されたもの。
日本固有種のなかでも古くから童話や和歌に登場することから選ばれたのだとか。
私なら国鳥にヤマドリを推すのですが…
「日本で見られる野鳥のなかでも」と記載しましたが、過去には野鳥に当てはまらない個体が多く存在しました。
秋田県の県鳥にも指定されるヤマドリは狩猟鳥としても人気が高く、県は種の保存や資源保護等を目的としてヤマドリを飼育し放鳥を行っていたようです。
飼育の難しさと担い手不足から現在は事業を継続している地域も少なくなっているようですが、もしかすると人の手によって育てられた個体の子孫が身近に居るのかもしれません。
先にも記載したようにヤマドリは狩猟鳥。
※雌の狩猟は法律違反。
飽食の時代、野に暮らす生き物をわざわざ食べなくてもという思いもありますが、希少価値から有難みを感じるのかもしれません。
狩猟期間は11月15日〜翌年2月15日までの三カ月間。
この日の観察から約一ヶ月経過して期間終了まで約二週間となりましたが、現在も元気に過ごしているでしょうか。
このように考察や物思いに耽けることの多かった2026年の鳥見始め。
観察を終える頃には運勢のことなど頭になく、去りゆく背中に「撃たれるなよ」と語りかけてその場を後に。
今回は餌について確信に迫る場面が見られなかったため雑談の多い内容となってしまいましたが、今後もヤマドリの観察は継続する予定。
但し、冬季の観察は積雪次第。
少ないチャンスを逃さないよう空振りを恐れず観察に当たりたいと思います。
冬季休暇七日目の1月2日は再び大潟村へ繰り出しましたが、この日は想像もつかない光景を目に…
そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。
本日の観察日記はここまで。