2025年4月11日
本日更新の日記は観察旅行記。
今回の目的地は4ヶ月ぶりとなる石垣島。
昨年はANAダイヤモンドステータス維持のため足繁く石垣島へ通いましたが、振り返ってみると3ヶ月に一度のペースで渡島を繰り返していました。
その甲斐もあって今年度からダイヤモンドステータス継続二年目に入りフライトボーナスマイル積算率は130%に上昇。
※ANAスーパーフライヤーズゴールドカード積算分5%を含む。
仮に一般会員として羽田から石垣島の直行便に搭乗した場合、付与されるマイルは918マイルですがダイヤモンド会員二年目からは2111マイルに跳ね上がります。
※早割エコノミークラス運賃7区分での計算
興味のない方にとってはどうでもよい話でしょう。
しかし旅好きの方にとっては涎モノ。
乗れば乗るほど旨味があり空港での過ごし方も大きく変わるとあって一度経験すると止められません。
冒頭、観察とは全く関係のない話題となりましたが今回のお目当はヤエヤマヒメボタル。
『鳥じゃねーのかよ』という笑い声が聞こえそうですが、石垣島へ20回以上渡島しているにも関わらずこれまでにホタル観賞をしたことがありませんでした。
思いつきで計画した旅行ということもあり下調べもしないまま石垣島へ渡りましたが果たしてどうなることやら…
石垣島へ到着したのは定刻14時50分。
日没後のホタル観賞まで何はともあれ野鳥観察を楽しみます。
場所を転々としながら島の鳥相を探っていると偶然にも現地在住の友人と遭遇。
友人曰く『今の石垣島は鳥が少ない』とのことでしたが、今回の目的はホタル観賞であることを伝えると友人宅から程近い林道がお奨めというアドバイスを頂きました。
日没前の下見を奨められアドバイス通りに林道を進むと撮影機材の準備を整えるホタルウォッチャーの方々が。
場所に間違いがないことが分かり先ずは一安心。
リュウキュウアカショウビンの声が響く林道は生き物の気配が多く、活発に動き回る三頭のヤエヤマオオコウモリを見ることができました。
林道は次第に暗くなり日没時刻の19時11分。
間もなくヤエヤマヒメボタルが発光を始めると辺り一面に光りが広まり、まるでプラネタリウムを見ているような光景に。
ヤエヤマヒメボタルの光はゲンジボタルやヘイケボタルに比べると光量が弱く儚い印象を受けました。
※ネットにあるような写真をスマホで撮影することはできません。
ホタルを撮影するにはそれなりの機材が必要です。
ホタル観賞を楽しめるのは日没から約30分の僅かな時間。
限られた時間のなか幻想的な光景を楽しんでいると目の前にリュウキュウコノハズクが飛来しました。
間近に聞くリュウキュウコノハズクの鳴き声はスマホで録音。
噂に聞く通り日没から30分が経過した頃にはヤエヤマヒメボタルの発光が少なくなりホタル観賞はここまで。
この日は気温が上がり風も弱かったことからホタル観賞をするには絶好の機会だったようです。
無事目的を果たすことができ、翌日からはのんびりと野鳥観察を楽しむことに。
2025年4月12日
日程二日目は海岸・農地・林道を巡り様々な場所で探鳥を行いましたが、石垣島らしく多種多様なシギチを見ることができました。
秋田では観察例の少ないオオメダイチドリ。
この他にメダイチドリ・アオアシシギ・キョウジョシギ・キアシシギ・セイタカシギ・タカブシギ・ウズラシギ・チュウジシギ・コアオアシシギ・ツバメチドリを見て回りシギチの観察を堪能。
こうした観察の合間、道すがら見られる島ならではの光景が私にとって何よりも楽しみ。
何度か石垣島へ渡島している方であればカメラを向けることが無くなってしまうかもしれません。
しかし私の楽しみはこうした日常を見ることにあります。
勿論、珍鳥との出会いは嬉しいものですが石垣島らしさを感じ取れるのはこうした普通種であり、そのなかでも私が好んで観察するのはシロハラクイナ。
こそこそと隠れる割に道路を横断することが多く、観光客の目にも触れやすい鳥と言ってよいかもしれません。
季節的に見易かったのか今回の旅では延べ100羽以上のシロハラクイナを目撃しました。
次に掲載するのは年々数を増やしているカタグロトビ。
多い時では年に三回繁殖することもあるそうですが、個体数が増えた影響から現在では市街地でも見られることも。
同じ時間に同じ場所で見られることが多く時間さえ惜しまなければ行動パターンを掴むことができるでしょう。
本州では観察の難しいミゾゴイ。
別種になりますが石垣島ではミゾゴイによく似たズグロミゾゴイを容易に見ることができ目の前を歩くことも屡々。
あまりの警戒心の無さに心配になることもありますが、島ならではの距離感を楽しめるのはこのズグロミゾゴイなのかもしれません。
石垣島の象徴とも言えるカンムリワシは平然と道路沿いに止まっているにも関わらず意外にも見落とされがち。
バードウォッチャーではない地元の方に尋ねると『見たことがない』という答えがほとんどです。
農地へ行くと出会いの機会は多くなり、シギチの観察中には何処からともなく飛来する場面がありました。
スプリンクラーに止まる姿も石垣島の日常と言えますが、こうした姿は観光客が見ることのない場面と言えるでしょう。
道に迷わない限り観光客が田んぼや林道を彷徨うことはありません。
観光地として名高い石垣島へ遊びに来て田んぼや林道ばかり巡るのは生き物屋くらいなもの。
石垣島には虫屋も多く渡島するようですが、鳥屋を含め生き物屋という人種は変わった人間の集まりです。
生き物屋にとって一般的な島の楽しみ方と言えばグルメになるでしょうか。
こちらはコンビニのレジ横で売られているサーターアンダギー。
出来立てホヤホヤあちこーこー。
そして外せないのは八重山そば。
石垣島の旅では必ず食べたい地元のソウルフードです。
初めて暖簾をくぐるお店で昼食を頂いていた時の出来事。
現地在住の先輩より連絡が入り『カンムリワシの幼鳥が道路に飛び出しそうなので安全な場所へ追い出したい』というSOSがありました。
現場へ急行すると道路脇にカンムリワシが止まっており非常に危険。
先輩と二手に分かれ幼鳥を追い出すことに成功しましたが、安全な場所とはいえ今後どの様な行動を取るか分かりません。
暫く様子を伺うと餌を採る姿を確認でき一安心しましたが、保護された個体が放鳥して間もなく事故死したというケースもあり心中穏やかでいられないのは先輩も同じだったことでしょう。
時間を置いて幼鳥の様子を確認するため現地へ戻ると再び道路沿いに止まる姿が…
「どうしてもその場所が良いのか」と困惑する私を余所に幼鳥は地面へ降りてミミズを捕食。
僅かな食料にありついた幼鳥はまたもや道路沿いへ。
追い出したところで戻ってくるのであれば無駄にエネルギーを使わせてしまうだけ。
更に言うなら餌にありつけるチャンスさえ奪ってしまうかもしれません。
何をすることが最善策になるのか考えていると和名の由来となる冠羽を逆立て警戒する様子を見せました。
これまでに冠羽を立てた姿を見るのはほんの一瞬でしたが、立てたままというのは初めて見る場面。
激しく鳴き声を発した幼鳥は全身の羽を膨らませ見たことのない格好です。
一体何を警戒しているのかとファインダーから目を離した瞬間、視界に飛び込んできたのは成鳥の姿。
闇雲にシャッターを押したためピンボケの画像になってしまいましたが、カメラは成鳥に追い出される幼鳥の姿を捉えていました。
追い出した成鳥はおそらくこちらを縄張りにしている個体なのでしょう。
成鳥は激しく鳴き声を発し、尚も幼鳥を威嚇しているようでした。
幸い道路へ飛び出すことはなかったため事故は免れましたが、幼鳥にとっては辛い試練です。
自分の縄張りを持てるまでこうしたことを繰り返さなければいけません。
厳しい現実を目の当たりにしましたが、これもまた石垣島の日常です。
この日は時間の経過と共に風が強まったためホタルの観賞を中止。
早めに観察を終えるとユーグレナモールへ繰り出しそのまま居酒屋へ。
郷土料理に舌鼓を打ちつつ翌日の観察について思案しましたが…
2025年4月13日
私にとって非日常の旅はこの日が最終日。
残り僅かな時間をどのように過ごそうか考えましたが予報通り石垣島は大荒れのお天気に。
27℃だった前日から石垣島としては真冬の気温を思わせる16℃へ急転直下。
まるで台風のような風が吹き荒れ、この日開催予定のトライアスロンも一部変更が生じていました。
あちこちの水田に点在していたセイタカシギも群れを成して風を凌いでいる様子。
アカガシラサギも水田の縁に身を潜め難を逃れているようでした。
石垣島トライアスロン開催に伴い島全体に交通規制が行われるという告知があり、規制前の早い時間に空港方面へ移動。
その道中に遭遇したのはリュウキュウイノシシの親子。
初めて見たリュウキュウイノシシのウリ坊。
何やらゴミの匂いを嗅いでる様子。
こちらはお母さんでしょうか。
直ぐに姿を消してしまったため観察らしい観察はできませんでしたが、思わぬ出会いに笑みが溢れました。
現地在住の友人から空港近くにコシャクシギが出ていたという情報を頂いていたものの、風の影響からか鳥の姿が全く見当たらず…
あまりの風の強さに探鳥の中止を考えましたが、地面に降りるツバメのなかにアカハラツバメが混ざっていることに気付きました。
20羽ほど見られたツバメのうち確認できたアカハラツバメは3羽。
風の影響が無ければ気付かなかったかもしれません。
結果的にコシャクシギを見つけることはできなかったものの、今回お目当てとしていたヤエヤマヒメボタルを見ることができただけでも充分と言える結果です。
この日はいつもより早い便で石垣島を離れましたが、円安の影響からか石垣空港はこれまでにない混雑ぶりでした。
万博の開催とも重なり、当面の間は時間に余裕を持って行動しなければいけなくなるでしょう。
2025年 野鳥観察の旅 in 石垣島 (4月) はここまで。