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2025年 野鳥観察の旅 in パース (8月) ③

 

 

前回のあらすじ。

 

 

成田空港から約10時間のフライト経て訪れた西オーストラリア州の首都パース。

 

日程二日目はパース都心に位置するキングスパークで探鳥を楽しみましたが、多くの観光客が訪れる人気スポットとあって高台から見る景色は美しく、スワン川に沿って広がるパースのビル群と遠くにはインド洋を望むことができました。

 

 

夕方に足を運んだ港町フリーマントルではノスタルジックな雰囲気を楽しめたものの、夕食ではまさかの中華系スパイスに悶絶。

オーストラリアへ来てまで八角に苦しめられるとは夢にも思わず…

 

 

2025年8月11日

 

 

日程三日目。

 

 この日の朝食はセブンイレブンで購入したサンドイッチ。

 

 

画像を見ての通り6.2$と表記がありますが、一つでは足りず2種類のサンドイッチを食べたため日本円にして1200円也。

恐るべしオーストラリアの物価高。

 

 

7時30分、車に乗り込むと気温計には11℃の表示があり冬のパースとしては平均的な朝だったでしょうか。

 

鳥密度の濃いオーストラリアとあって宿周辺にも鳥が多く、こちらは宿のゴミ箱を漁っていたオーストラリアクロトキ。

 

 

ケアンズでも目にしていましたがオーストラリアクロトキはゴミを漁るため、佐渡島で見られるトキとは随分と印象が異なります。

 

近隣の民家にはヒメテンジクバタンやモモイロインコがやって来るという夢のようなシチュエーション。

 

 

私にとってテレビでしか見ることのない憧れの光景でした。

 

街路樹のデイゴの木にはゴシキセイガイインコの他ワライバトの姿も。

 

 

宿周辺での簡単な観察を終えた後はパース郊外に位置するヤンチャップ国立公園へ。

 

Googleマップによるとヤンチャップ国立公園はパース都心から北に50kmほど離れており、所要時間は約40分。

50kmの距離を40分と言えば随分と早く感じますが、これはオーストラリアならでは。

 

ケアンズの旅でもそうでしたが、オーストラリアは住宅街を少し離れただけで110km/hの制限速度が当たり前。

一般道であっても制限速度が高めに設定されているため高速道路との境界が曖昧です。

 

パース都心から高速道路に入って間もなく、日本では有り得ない光景を目にして驚きを隠しきれず。

 

 

高速道路の中央分離帯を列車が走行していました。

 

 

調べてみたところこの方式は土地利用の効率化のため採用され、郊外通勤路線の主要インフラになっているとか。

駅は一般道との立体交差下にあり、乗客は接続するバスを利用することが一般的なようです。

 

通勤時間と重なったせいか所々に渋滞が発生していたものの、概ね予定通りの時間に到着。

 

辺りを見渡しながらゆっくり車を走らせるとモデルのように振る舞うカンガルーと遭遇。

 

 

ケアンズの旅では一目散に逃げられたため、野生のカンガルーをこうした形で見るのは初めての経験です。

 

公園の駐車場へ進むと周辺からは小鳥たちの囀りが聞こえ、声を頼りに探鳥していたところ団子になっているムラサキオーストラリアムシクイを発見。

 

 

まるでエナガ団子のような可愛さにノックアウト。

 

この時、公園を整備する方に『このユーカリの木にコアラが居る』と教えてもらうことができ、樹上を見上げると…

 

人生初コアラ。

 

 

付近には4頭のコアラが居るとのことでしたが、日中は休憩に入るのかいずれの個体も眠そうにしてました。

 

私にとって最も身近なコアラと言えばコアラのマーチ。

あの絵柄こそ日本人にとってコアラをイメージする代表的なものではないでしょうか。

 

しかし初めて見る実物はイメージとかけ離れ、まるでナマケモノを見ているような感覚に…

 

広い芝生のエリアへ入るとニワトリのように歩くオーストラリアセイケイが見られのんびりとした雰囲気。

 

 

オーストラリアセイケイは近くへ寄っても逃げることがなく、人間に対しての警戒心は皆無。

おそらく嫌な思いをしたことがないのでしょう。

 

 

いつぞや石垣島でセイケイを観察しましたが、当時のような緊張感など全くありません。

 

こちらもまた警戒心を感じさせないヨコフリオウギビタキ。

 

 

所構わず見られるヨコフリオウギビタキは日本で例えるとハクセキレイのような存在と言えばイメージし易いでしょうか。

 

水辺ではタテガミガンやマミジロカルガモの他、クビワアカツクシガモも見られました。

 

 

公園内は何処を見てものんびりとした様子で気候の違いからも非日常を満喫。

 

 

沢山のオウムやカンガルーを横目に散策していると、ペアと思われるワライカワセミを発見。

 

 

日本では有り得ない距離感も相俟ってぬいぐるみを見ているような感覚です。

 

 そして芝生エリアで見られたこちらの看板。

 

 

バードウォッチャーであれば入らずにいられません。

少し早めでしたがこちらのカフェで昼食を取ることにしました。

 

上品な雰囲気の店主は真冬の出で立ち。

 

 

この時の気温は18℃くらいだったと思いますが、それでもこちらの人にとっては寒く感じるのでしょう。

 

テラス席で昼食を頂こうとしたところ早速ツチスドリが登場。

 

 

他のお客さんにはコダイマキエインコが群がっており、食べ終わるや否やミナミワタリガラスもやって来ました。

こちらの写真は頭に乗っているようでちょっと面白い。

 

 

店主が忙しくしている隙をついて鳥たちはやりたい放題。

特に面白かったのはコダイマキエインコ。

 

イチゴジャムが好物なのかプラスチックの容器を片足で持ち上げると隅々まで綺麗に舐め取っていました。

 

 

なかには樹上へ持ち去る個体も見られ、私が昼食を終えると食べ残しがないのかと様子を見に来る個体も。

 

 

西オーストラリア州では鳥を含む野生動物に餌を与えると罰金刑になるのだとか。

そうした事情を教えてくれた店主は水の入ったスプレーを吹き付けその都度追い払っていましたが、賢い鳥たちは何処吹く風。

 

 

昼食を終えてカフェを後にすると樹洞を覗くテンジクバタンを発見。

 

 

この時も他のオウムと同様に何かを啄むような仕草が見られ、野生のオウムは樹洞に貯食するという習性を知ることができました。

 

各エリアを散策した後はヤンチャップ国立公園を離れ、二箇所の探鳥地を巡りましたが鳥相に特段の変化は見られず。

 

唯一目新しかったのはレイク・ジューンダラップ公園で見たアカビタイムジオウムの群れ。

 

 

公園に群れるカワラバトのようにオウムが群れる姿はオーストラリアならでは。

 

 

インコやオウムをペットにしている方にとってはディズニーランド以上の夢の国と言えるのではないでしょうか。

 

私の目論見通りに探鳥が進まず行き先に迷っていたところ、友人より『キングスパークへ行ってみよう』と提案があり、この提案が幸をもたらしました。

 

キングスパークへ着いて間もなく、目にした黒い飛翔体。

 

「黒いオウムだ!!」

 

思わず叫んでしまうほどの衝撃を受け、次々に飛び立つ群れの後を追うとアカクロオウムが目の前に。

 

 

一度は見たいと思っていた黒いオウムでしたが、日本のペットショップで見るアカクロオウムのお値段、なんと300万円也。

 

この時に見られた群れの数は8羽×300万円=2400万円。

秋田県においては土地込み新築戸建ての購入が可能です。

 

オウム自体どの種も高額なため札束が飛んでいるようだと思ってしまう私は卑しくも浅ましい人間なのかもしれません。

 

 

キングスパークではのんびりとした時間を過ごし、夕食について思案。

『ステーキを食べたい』という友人のリクエストに応え、港町フリーマントルのステーキハウスに予約を入れましたが…

 

パース都心から高速道路へ入って間もなく予想もしなかった大渋滞。

慢性的な渋滞があるとは言え、幾ら何でもおかしいのではないかとGoogleナビを確認したところ到着予定時刻がみるみるうちに延びていました。

 

推奨される迂回路も渋滞が酷く『やっぱりラーメンにしようか…』と呟く友人。

 

 

ここでGoogleナビの無視を決断。

自分の直感を信じて見たことのない道を走り続け、辿り着いたのはトレーラーがくの字に折れて分離帯に乗り上げる事故現場。

 

これが大渋滞の原因でした。

事故現場を上手く躱すと予約時刻ぴったりに港町フリーマントルへ到着。

 

何とか間に合わせることができ、友人を店舗前に降ろすと私は離れた駐車場へ。

店舗まで前日と違った道を歩いてみましたが、フリーマントルは雰囲気が良く何処を見ても絵になります。

 

 

歴史的な建造物も多く観光スポットとして有名なのはフリーマントル刑務所。

イギリス流刑囚の歴史を物語る貴重な遺跡として知られ、現在は観光や教育の場として公開されているそうてす。

 

モダンな雰囲気の店が建ち並ぶなか予約したステーキハウスは近代的感覚。

 

 

BARカウンター風の入り口に酒が並び思わず飲みたくなりましたが、運転手の私はグッと我慢。

 

大渋滞を回避してありついたオーストラリアンステーキ&チップスがこちら。

 

 

写真は一人前ですが結果的に二人前の量を平らげ、摂取したカロリーは成人男性一日分を遥かに超えていたことでしょう。

 

流石にステーキハウスでは中華系スパイスの出る幕はなく幸せな気分のまま港町フリーマントルを後にしました。

 

 

日程四日目はパースを離れて海沿いのリゾート地バッセルトンへ。

そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。