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2025年 野鳥観察の旅 in パース (8月) ⑤

 

 

前回のあらすじ。

 

 

日程四日目は首都パースを離れ海沿いのリゾート地バッセルトンへ。

 

探鳥は勿論のこと観光も楽しみにしていた今回の旅。

その期待に応えてくれたのはバッセルトンのシンボルと言われる木造桟橋 Busselton Jetty でした。

 

 

いつぞやテレビで観た南半球最長の桟橋を自分の目で見られるとは…

 

インド洋に延びる桟橋を眺め気分が盛り上がった一方、探鳥に至っては思い通りに事が運ばず。

お国柄、日本と同じ感覚では観察ができず歯痒い思いの連続でした。

 

 

2025年8月13日

 

 

日程五日目。

 

この日の朝食は手巻き寿司。

オーストラリアへ来てまでと思われるかもしれませんが、前日の夕方Colesへ買い出しへ行った時の出来事。

 

店舗入り口に燦然と輝いていたのは sushi sushi の文字。

 

 

日本人だからこそ笑えるこの寿司屋。

このような店を目の前にして興味が湧かないはずもありません。

 

オーストラリアの手巻き寿司は果たしてどのような物なのか…

 

 

辛辣な評価を書き連ねるくらいの代物であったら面白かったのですが、意外にも日本の物と大差なく少々期待外れ。

無難にツナを選んだことが間違いだったかもしれません。

 

朝食を終えた後はオオアジサシの観察をお目当てに再びBusselton Jettyへ。

 

目的地近くの住宅街を通り抜けていると歩道にユーカリインコの姿を目にして迷わず停車。

 

 

この様に観察できたのは住宅街だからこそ。

 

一般道であれば路肩に車を停めることができないため、指を咥えたまま通り過ぎざるを得なかったことでしょう。

オーストラリアではウィンカーやハザードランプを点灯して「ちょっと観察」ができません。

 

こちらの住宅街ではハトのような見た目のオグロインコも観察することができ、前日と打って変わって順調な滑り出しを見せました。

 

 

観光名所へ着くと桟橋付近を飛び交うオオアジサシが沢山。

 

 

次々にダイブする姿が見られ期待通りの光景を写真に収めていると、オオアジサシに纏わりつくギンカモメが魚を強奪。

 

トウゾクカモメを思わせる盗賊行為は一度に留まらず、幾度となく見られたため常習的に行われていることが判明。

 

 

何処の国でもカモメの図々しさは変わらないようです。

 

オオアジサシの観察中にはミナミヒメクロウが飛来する場面もあり、桟橋付近は鳥たちにとって恰好の餌場であることが伺えました。

 

 

観光名所での観察を楽しんだ後は前日に探鳥を行った住宅街へ。

小鳥をお目当てに木々の生い茂るエリアを見て回るとサメイロミツスイを発見。

 

 

この他にホウセキドリ・メジロミツスイ・ユーカリインコが見られ其々の観察を楽しんでいると上空にはムギワラトキの群れが。

 

 

住宅街近くの牧草地ではムギワラトキの群れが多数見られたため、餌場の移動だったのかもしれません。

 

この時、青い鳥が間近を通過。

青い鳥は遠くへ飛び去ることなく付近へ止まったように思えたことから注意深く探して回ると…

 

この旅において目当ての一つとしていた生殖羽のムラサキオーストラリアムシクイをようやく見ることができました。

 

 

忙しなく移動するムラサキオーストラリアムシクイは民家の敷地奥へ飛んでしまい戻ってくることを願って待ちましたが、期待通りの展開にはならず…

 

 

この頃になると鳥の出が悪くなっていたこともあり、当初目的としていたルーウィン岬へ移動することに。

 

ルーウィン岬とは西オーストラリア州の南西端にあり、首都パースからは約320kmの距離。

オーストラリア本土で最も南西に位置するルーウィン灯台があり周辺ではイワクサインコが見られることもあるのだとか。

 

この日もオーストラリアらしい風景を眺めながらドライブを楽しんでいると牧草地にシロガシラサギを発見。

 

 

その奥にはカオジロサギの姿も。

 

 

じっくり観察したいところでしたが、やはり気になるのは高速で走り抜けるコンボイ。

車の往来が無い一瞬の隙をついて証拠写真を残すことしかできません。

 

直ぐ様ハンドルを握り、ドライブを再開すると今度はエミューの群れが…

 

「流石にこれは観察したい、どうする自分」

 

コンマ何秒のうちに自問自答すると停車しても問題の無いスペースを発見。

運良く観察できたエミューの群れはまるでネイチャー番組でも見ているかのようでした。

 

 

バッセルトンを離れておよそ1時間半、ルーウィン岬まで間もなくといった所へ差し掛かると見えてきたのは美しい海岸。

 

 

この辺りはインド洋と南太平洋の境界になっており、条件が揃うと海面に色の違いが見られるそうです。

 

そしてこちらがこの日の目的地であるルーウィン灯台。

 

 

周辺でイワクサインコを探してみたものの残念ながらそれらしき姿は見当たりませんでしたが、海岸ではオニアジサシとカンムリミサゴを見ることができました。

 

 

カンムリミサゴの由来となる冠については飛翔時に確認できず、静止時でなければ見られないのかもしれません。

 

時刻は丁度お昼時だったこともありFish&Chipsを食べたいという友人のリクエストに応えて海辺の町を右往左往。

 

 

何軒かの店を回りましたがお目当ての品を提供してくれる店は見つからず…

 

 

そのため雰囲気だけでお店を選び、メニューを見ているとFish&Chipsの文字を発見。

 

迷わず注文して待つこと20分。

何処からどう見ても揚げ物だらけという高カロリー爆弾が着弾。

 

 

正直なところ私はこの時までFish&Chipsが何たるかを知らずに注文していました。

 

Fish&Chipsについて調べてみたところ、イギリス発祥の料理で19世紀半ばに庶民のファストフードとして広まったとか。

 

歴史的背景からオーストラリアでも食べられるようになったそうですが、オーストラリアでは新聞紙に包んだFish&Chipsを海辺で食べることが定番の楽しみ方とのこと。

正に海辺の町で食べるにはおあつらえ向きの料理。

 

それを知ってか地元住民のギンカモメは物欲しそうな顔でこちらを見ています。

 

 

サクサクの衣を纏った白身魚にタルタルソースをかけて口いっぱい頬張ると…

 

「うめぇ…」

 

何故身体に悪そうな料理はこんなにも美味しいのでしょうか。

ルーウィン岬で食べるFish&Chipsはオーストラリアの海を満喫させてくれる味でした。

 

この日は夕方から強い降雨が予想されていたため、昼食後にルーウィン岬を離れて再びバッセルトンの住宅街へ。

 

朝方の探鳥では強い陽射の影響を受け何をするにしても難しさを感じていましたが、午後は厚い雲に陽射しが遮られたお陰もあり鳥の見つけ易さも格段に良くなりました。

 

枯れ木を素早く移動するオジロセンニョムシクイもギラギラの条件下では見つけられなかったかもしれません。

 

 

次に目新しさを感じたのはサンショクヒタキ。

こちらは若い個体のようです。

 

 

間もなく成鳥雄のサンショクヒタキを発見しましたが、枝の混み合った場所を移動することが多く証拠写真を量産。

動向に注目し見失わないよう観察を続けていると、次第に見通しの良い場所へ止まるようになり、最終的には…

 

撮り放題。

 

 

目の前へ降りて虫を捕食する場面もあり、最初の緊張感は何だったのかと思うほど。

 

サンショクヒタキには思う存分観察を楽しませてもらうことができ、観察を終える頃にはポツリポツリと予報通り雨が降り始めました。

 

満足の一日を締め括るにあたり、この日の夕食はステーキを焼こうという事に決まり最寄りのColesへ。

 

 

ステーキ用の肉の他、様々な食材を揃えて宿泊先へ戻るとオーストラリアの調理器具に悪戦苦闘。

 

そこは何十カ国を旅した友人。

機転を利かせて調理を進めていると外はまるで台風のような嵐に。

 

冬の西オーストラリア州は度々こうした天気に見舞われることがあり、この日は羊牧場主に対する警告が出るほどでした。

 

 

温暖な地域で暮らす羊は寒さに弱いことが伺えます。

観察中、こうした天気に当たらなくて本当によかった...

 

ステーキが焼き上がり写真を撮ったものの、今更ながら綺麗に盛り付けてから撮影するべきだったと少々後悔。

 

 

オーストラリアで過ごす涼しい夏季休暇はこの日が最後の夜。

灼熱の日本へ戻るまであと僅かと、非日常の時間を噛みしめるかのようにステーキを口に運んでいました。

 

 

最終日となる日程六日目はパースへ戻りオーストラリアを離れましたが、最後の最後にちょっとしたハプニングも。

そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。